違う意見があってもいいと考えるトレーニング
ロボット教室で、生徒と話しているときに気を付けているのは、このようなことです。
「ちがう意見=敵」と思ってしまう日本人には、議論をする技術が必要だ。
http://blog.tinect.jp/?p=41857
自分の意見はあっていいし、
好き嫌いは当然あるだろう。
人の行動で、理解できないこともたくさんあるだろう。
でもね。
それは、議論すべき相手ときちんと対話を重ねたらいいこと。
少なくとも教室には、議論すべき相手はいないことがほとんど。
となると、生徒同士で自分の好みを強制するか、
先生が、違う意見の子供たちが自分の意見を言わないように飲み込ませるか、
ということをしちゃいけない。
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子供の意見を「口答え」
として、厳しくとがめられたことはあるかもしれない。
でもそれは、親、先生に、根拠がなかったから。
薄っぺらい理由を見透かされた気がして、
怒ることでごまかしていただけ。
~~~~~~~~~
学校も、家庭も、塾も、
対話の練習をするには、とてもいい場所だと思うのだ。
練習とは、
何度繰り返すこと、
失敗してもいいことになっていること、
試行錯誤すること。
練習するのは、子供だけじゃなく、
親も、先生も。
こういう時、立場は一緒。
一緒に練習していけばいい。
~~~~~~~~~
「ちがう意見=敵」の反対は、
「違う意見のあなたが意見を言う権利を、私は全力で守る」
こんな風に実感して、行動できるようにするには、
対話の経験を積んで、
いろいろな経験をしないといけない。
~~~~~~~~~
ロボット教室は、
集まっている生徒も先生も目的はだいたい同じなので、
練習の場にいいと思うんだ。
新しく来た先生向けの「心得」に、こんなことも書いてある。
「多少のエッチな話は構わないけれど、
生徒の意見を頭から否定することや、
自分の好みを宣言するなど、生徒が発言しにくくすることをしない」
(もちろん、セクハラは問題外)
お互いが、自由に発言できる場をつくりあうことが大切。
日常の場での練習、トレーニングは、繰り返しやらないとね。
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