海外の人が、日本の大歌手の歌を上手に歌ったら何を感じる?
公開日:
:
et cetera-opinion
今、KBS京都ラジオを聴いていた。
大友良英さんの番組。
~~~~~~~~~
今、南米らしいのだが、この地の大歌手、というレベルの人の曲を演奏するのに躊躇するとの話。
例えば、海外の人が日本にやってきて、舞台の上で北島三郎さん、石原裕次郎さん、美空ひばりさんといった人の曲をいかに上手に歌ったとしても、
「外国の人なのに上手やねえ」と、自分たちと違う範疇のものとしてほめるか、
「意味も分からんと、勝手に歌って!!」と反感を買う、などがある。
そのあたりの加減がわからないと、現地では歌えない。
と話されていた。
どんな感情を持たれるかわからないので、
異文化を十分知らずに近づいてはいけない、という異文化を尊重する姿勢とのこと。
場合によっては殺されるかもしれないから、という意味もあるだろうし。
文化とは、言葉、習慣、風習、時間感覚、歴史など。
当地の人にとっては常識でも、外から来た人にはまるでわからないことも多い。
自分が異文化に入っていく際に苦労した経験があれば、
経験の範囲でセンサーが働くのだろうけれど、
日本人が経験することの場合は、異文化の差の大きさはそれほど大きくなさそう。
「南米はアメリカの裏庭」
という言い方もされていたので、とてもセンシティブ。異文化なので、加減もわからないし。
心の琴線に触れるものは、逆鱗に触れることもある。
~~~~~~~~~
日本でも、移住してきた人に村八分にしたという話が今でもある。
おそらく、異文化を受け入れる側、異文化として入っていく側、どちらも知識とトレーニングが必要。
かつては、異文化の人を徹底的に排除して、命を奪うこともあったのではないだろうか、と思う。
人間として、今でもその習性が残っているとしても不思議ではない。
異文化を受け入れるトレーニングは、必要。
関連記事
-
トランプ大統領誕生の報を受けて
2016年、アメリカ合衆国大統領選挙の結果、ドナルド・トランプ氏が大統領に選ばれた。 以下、根
-
「選挙」って、「社会の多様性」を映すもの
選挙のことで、やっとわかったことがあります。 今まで、「変だな」と思っていても、「問い」の形に
-
自分自身に振返って考えると面白くなる講義
昨日の研修で、「先生は、受講生が少ないときは、生き生きとしてますね。ニコニコとされています。」とフ
-
コーチングで子供たちに持ってもらいたいこと
教育現場や家庭でのコーチングはとても大切だと考えています。 「コーチングをする」ということではなく
-
アカウンタブル(主体性)な行動とそうでない感情が同居可能
昨日、京都チャプターの仲間との雑談の中で。 ~~~~~~~~~ (そのメンバーの話) アメ
-
「赤ちゃん連れ」と「舌打ちおじさん・おばさん」
Icy statue of young Lord Buddha, considering, A G
-
橋下大阪市長への評論のいくつかを読む
橋下市長の発言について、追加のことを書こうと思いましたが、 ふと、小田嶋隆さんの文章を読みたく
-
「相手のことを本当に知る」ために文脈を伝える、理解する
日本のメディアは、現地の状況を正確に伝えるというより、日本人が理解しやすい文脈で伝える傾向があるよう
PREV :
自立と依存、希望と絶望
NEXT :
「AEDと男性」に関わるウソ