生徒自身が周辺住民とのトラブルを解決する仕組みをつくった
SPA!に、こんな記事がありました。
高校生が日本初の「騒音トラブル解決モデル」を発足。周辺住民からの苦情も激減
https://nikkan-spa.jp/1393643
なんでも、学校は何かと音が出ます。
部活だと、応援団の練習や吹奏楽部は大きな音を出すのが練習です。
体育祭だとピストルの音や声援があります。
それに対して苦情が来ることがあると。
できるだけ音が出ないように工夫していたが、
考えてみたら、地元の人と話をしたことがないじゃないか、
と気づいたところから話がはじまったようです。
地元の人から意見を聴く会を開催したら、
集まった人で決議できる場をつくろうとなったとのこと。
その名は『鼎談深志』(「深志」は、長野県松本深志高校だから)
(こんなサイトもありました。
鼎談深志 (ていだんふかし)
http://www.nagano-c.ed.jp/fukasi/teidan/teidanfukashi.htm)
~~~~~~~~~
普段、小中学生の生徒や子供自身、
もしくは、それくらいの子供を持つ保護者の方や先生に向けた情報を提供しています。
今回は高校の話ですが、
高校生がこれくらい自律的に社会とかかわりあっていく経験はとても貴重なことだと思ったので紹介しました。
何でもかんでも地域に出ていけばよい、というものでもありませんが、
好きで選んだ学校生活、部活なのに、
昔はまるで考えたこともなかった対処をしていたり、
我慢をしていたり、
といったことがあります。
苦情があるので対処していても、アピールするものでもないので、
地域の人はあまり知らないことになります。
「言ってくれたら、そんなこと気にしないで、と言ってあげられたのに」
というたぐいのことも多くあります。
苦情に対して誠心誠意話を聴くのは当然としても、
そのことばのまま実行すればよいものではありません。
苦情を言ってきた人を疑うとか、否定するものではないけれど、
今回だったら地元の人の代表者と話して、
状況を知り、解決策を一緒に考える姿勢は大切だと思うのです。
「言われたまま行動する」
↓
「関係者とともに、自分の頭で考え、決める」
自立した行動の経験は、将来になってからのリソースとして生かされるのです。
これは、小学生でも中学生でも一緒で、
親や先生が実践して見本を見せ続けることからですね。
関連記事
-
先生がまず「疑問が思い浮かぶ喜び」を全身で感じる
9月末までの原稿のために調査したこと。 星座早見板の東西南北、 地区別星座早見板の違い、
-
自分は何に共鳴してその仕事をしたいのだろうか
やりたいこと、っていいながら、結局なにかの「職業」につきたいだけということはある。でも、その「職業」
-
Vol. 62 [叱ること、怒ること]
〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓 Core Infinity 通信【Vo
-
Vol. 87 [「天才」のまま生きていくために]
〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓 Core Infinity 通
-
ロボット教育、プログラム教育で、「目的としていないもの」を手に入れろ
ロボット教育、プログラム教育を 文部科学省は、2020年から小学校以上の必修にしようという案が出て
-
子育てのためにも、キラキラと生きる
> 家事と自分の仕事は、やり直しが利く。育児はやり直しが利かない。 > 穐吉(あきよし)敏子
-
夏休みの計画をもう1回立て直そう
ご存知カジュさんのブログより。 いまさらだけれど、夏休みの計画通りに進んでいますか? 【
-
「ちょっと難しい」はどれくらい難しい?
日本語で開発要件を正確に伝えるのは難しい「ちょっと難しい」にはどういう意味があるかhttp://to
-
アカウンタブル(主体性)な行動とそうでない感情が同居可能
昨日、京都チャプターの仲間との雑談の中で。 ~~~~~~~~~ (そのメンバーの話) アメ
-
読書感想文でも何でも、文章を書こう
読書感想文に「つまらん」とだけ書いたら教頭先生に呼ばれ、その結果国語が大好きになったというお話htt