*

「子供の夢」を聴くのは難しい

大谷由里子さんがこのような記事を書かれていました。
(やすきよのマネージャもされていた、元吉本興業の方です)

子どもの夢をつぶさないで!
https://haretal.jp/watashi/pw2017090401/

詳しくは読んでいただくとして、
一部抜粋すると、たとえば、・・・

> せっかく子どもが夢を語っているのにお母さんがその夢をぶったぎることがよくあるらしい。

> 私の友人の男性。子どもの頃お母さんに「夢は何?」と聞かれた。「宇宙飛行士」と答えたら、「夢みたいなこと言わないで」と言われたらしい。

忙しいとき、テストの点数が芳しくない時、こんなことをいっぱい言ってしまいそうです。

忙しいときにこう言うだけならいいけれど、
いつも忙しそうで、
時間を取ってくれそうもなくて、
時間を取って話を聴いてくれるかと思ったら、小言を言うための前置きだったとか。

よくある話です。

~~~~~~~~~

子供、大人にかかわらず、
「夢を語る」
のは大切です。

夢を語ったら、
  ・具体的になります。
  ・行動がわかります。
  ・行動する気になります。
  ・「自分がやる」という自覚が芽生えます。
  ・夢実現のための能力を自分で切り開いていきます。
  ・その夢の中で本当に実現したいことが何かわかります。
  ・夢を語る敷居が低くなります。
  ・夢が心の底の方から出てきやすくなります。
  ・別の夢が現れます。
  ・語ること、聴くことへの信頼感が高まります。

一方で、周りがやってはいけないこと
  ・夢を聴かない。
  ・夢を値踏みする。
  ・夢の実現可能性を今の能力から判断する。
  ・できていないことを引き合いに出して、できないと言う。
  ・夢実現のために親がお金を出す交換条件に、「勉強しなさい」と言う。
  ・「そんなことより数学の点数が・・・」と言う。
  ・「そんなことよりご飯を食べなさい」と言う。
  ・「そんなことよりお風呂に入りなさい」と言う。
  ・「そんなことより早く寝なさい」と言う。
  ・うまくいっていなさそうなとき、本人の気持ちを聴かずに、周りだけで判断する。
  ・無理やりやめさせる。

夢を語り、実現できていない人は、
自己肯定感が低く、
達成経験が少なく、
他人の夢を自分と同レベルに引きずり降ろそうとします。

そんなことは、自分も経験があるし、周りを見ても経験があることでしょう。

~~~~~~~~~

子供の夢を聴くときのポイントです。

たとえば、「ロボット教室に通いたい」というのは、夢ではありません。
単なる欲求です。
「おもちゃが欲しい」と似たようなものです。

夢は、「その先にあるもの」です。
大きな夢がある子供ならば、
その夢を根掘り葉掘り聞いて、リアルに、具体的にしてあげましょう。

一方、欲求しかない場合でも、
「目の前にあるもので、常に何か作っている」
のであれば、
「いつも何か作り上げているね。ロボット教室に通って、何ができるようになりたい?」
と聴いてあげるのもいいでしょう。

してはいけないのは、
「ある職業になるための勉強」
という言い方です。

ある技術を使える人が増えると、「普通」になり、目の前のことをこなすだけの作業員にしかならなくなります。
それも悪いことではありませんが、
「夢」とは「創造性」を刺激するものです。

「夢」が現実になったとき、「創造的に生きられる」・・・・次の夢が生まれる

のでないと、それは「夢」じゃありません。

~~~~~~~~~

夢を
話す方もトレーニングが必要ですし、
聴く方はもちろんトレーニングが必要です。

「子供の夢」を精一杯聴いてあげてください。

Follow me!

Facebook にシェア
LinkedIn にシェア
[`evernote` not found]
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ロボット教室って何をするところ?

 ロボット教室の「教室便り」を書きました。  こちらでもお伝えします。 ------

記事を読む

「教育の情報化(ICT化)」を横目で見て思うこと

貧困層の子どもたちにパソコンを与えることが、教育問題解決となるのか?http://nge.jp/20

記事を読む

Vol. 87 [「天才」のまま生きていくために]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   Core Infinity 通

記事を読む

ロボット教室の生徒諸君。その3

ロボプロ講座2年目冬タームをどんどん進んでしまった生徒諸君へ 宿題です。 「次回まで

記事を読む

「裏の教育」と防ぐための方法

親が子どもにうっかり授ける「裏の教育」http://toyokeizai.net/articles/

記事を読む

学校は、子供が「学ぶの面白い」と思って学ぶところ

学校教育を、いまのような陸軍幼年学校みたいなバカなやりかたをやめて、うんとゆるくしたほうがいい。子供

記事を読む

Vol. 73 [祖母からの言葉]

"Critical position of the H.M.S Investigator" / 4

記事を読む

家の中の電磁波を「理科実験」として見る

bar magnet on a compass array / daynoir[/caption]

記事を読む

「ほめる」「承認」の記事一覧

「ほめる」「承認」について書いた記事の一覧です。 (2016/08/04現在) 「ほめる」と

記事を読む

「自分の言葉では、まだ語れない」というしかない体験

> 「第二のふるさと」「宝物」といった言葉を使うのに抵抗がある。 > 「まだ、八坂での経験を消化

記事を読む

デイタイム・ショート・コーチングの感想をいただきました。

デイタイム・ショート・コーチングの感想をいただきました。 (

Vol. 122 [「老害」って人のことを笑えない]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

Vol. 121 [「コーチングのエッセンスを体験しよう」を開催して]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

それは美しいか?

武田鉄矢 今朝の3枚おろし「経営者のアートとサイエンス」(

樹木希林さん

【樹木希林さん】  亡くなって1か月半にもなって、それも

→もっと見る

  • 「メール通信」読者の方は、体験ミーティング(3,000円/45分)が1回無料です。
  • 素の自分をさらけ出せる場『原点』を一緒に創るコーチ
    若狭 喜弘(Yoshi:よし)
    です。

    素の自分をさらけ出せる、安心・安全な場『原点』をまだ持っていない人と一緒に『原点』を創っていくのが、私の役割です。

    詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
    http://core-infinity.sakura.ne.jp/?page_id=516

PAGE TOP
PAGE TOP ↑