おじさんから甥っ子への手紙
あの場で話すと、「勉強しろ」と説教するような雰囲気になるから言わなかったけれど、
やはり伝えておいた方がいいと思ったので、手紙を出すことにしました。
この手紙は、もしかすると、今の君と同い年だったかつてのおじさん自身に伝えたいことかもしれないので、
「半分は自分あて」くらいのつもりで読んでもらった方がいいと思う。
~~~~~~~~~
「勉強を何のためにするのか?」
考えたことがあると思う。
もし、君が何かいい結論を持っているのなら、教えてほしい。
正直なところ、おじさんは学生の間も、働き始めてからも、考えたことはなかった。
「受験のための勉強」「資格試験のための勉強」と思っていたときに、やる気が出たことがない。
だから、その答えを見つけたと思ったのも最近のことだ。
結論から書こう。
中学までのだいたいほとんどは、中学生の誰にも、
①大人になった時に持っておいた方がいい必要な知識を得る
②人生の課題がやってきたときにクリアするための考え方、スキル、体力を身につける
それが義務教育だ。
(数学は、パズルとしては面白いが、義務教育レベルで必要と思えないものもあるから、「ほとんど」と書いた)
高校、大学、専門学校、高専などは、
『自分がやりたいことをやる』ために
①自分に必要な知識を得る
②すぐにはできないから、できるようになるトレーニング
③「学ぶ」とは、「教えてもらう」じゃなくて、「自分から取りに行く」ことをわかる時期
④(①の専門をやりたい気持ちを抑えて)哲学、技術、文学などの専門分野を学ぶ前に、
それより大切な、
それを学ぶ人の課題への向き合い方を知って、
「なぜ学ぶのか」を考える場
⑤仲間を見つける
これが、「学校で勉強をする」理由
(「教育の義務」は、保護者が子供に教育を受けさせる義務。
上記を満たしていたら、保護者が教育しても問題ない。)
そして、根本的な
「勉強は何のためにするのか?」の答えは、「自分がやりたいことをするため」。
だから、高校に入ったなら、宿題をやる、ワークをやる、テスト勉強をするというつまらないレベルの気持ちで勉強をしていたらいけない。
それは、勉強じゃなく、作業。
作業はつまらない。
もっとも、作業をおもしろくすることも、向き合い方次第で可能だし、
文句を言ってやっているようじゃ、おもしろくする発想なんて出てこないけどね。
~~~~~~~~~
つまり、高校より上は、「やりたいことをやる」そのための学びの期間。
大人になってからでもできるが、高額になるし、時間をなかなか取れなくなる。
ところで、
「やりたいこと」って何だ?
「ゲーム」とかそういう話じゃなく、
①私はこういうことをするとテンションが上がる
②こういうことなら、多少苦労があったとしても喜びがあるから取り組んでいきたい。成長していきたい
③これをやっている自分は尊敬できる
④私はこういう時間が好きなんだと思う
(しいたけ占いのことば より)
と思えること。
そして、
「やりたいこと」って、「やってみたいこと」をいろいろ試して、失敗しないと見えてこないもの。
学校の勉強も、部活の練習も、与えられて、指示されたことをやっているだけだったら、
顧問や先輩、同級生、下級生を「ダメな人」「能力がない人」とジャッジできても、
「自分がやりたいこと」は見つからないし、そのトレーニングにはならないんじゃないかな。
~~~~~~~~~
ということを伝えたかったんだ。
これらについて、思ったこと、感じたことを、
信頼できる、笑わない、秘密をばらさない人に話してほしいんだ。
話すことで、自分の思いに気づくから。
友達でも、先生でもいい。
君の一番の応援者のお父さん、お母さんでもいい。
もちろん、おじさんでもいい。
今回、おじさんが伝えたことに早く気づいて、
早く行動を起こせれば、
人生の楽しさの密度は違ってくるぞ。
おじさんの年齢でも遅くはない。
おじさんも、今年になって大きなチャレンジをしている。
あとは君次第。
読んで、今、何も思わなくてもいい。
将来何かの折に思い出してもいい。
反対の結論になってもいい。
すぐに行動を起こしてもいい。
それを決めるのは君。
「訳わからん」と捨てると決めるのも君自身。
自分の人生を決めるのは自分だし、
過去、決めてきたのも自分。
人のせいにしたのも自分。
高校入試から、自分で決めてやってきたのだから、大丈夫だと思うが、
おじさんがむかし、わからなくて、もがいていた時、その時の大人は答えと思えない答えを受け入れさせようとして、「口答えするな」を言われるばかりで、結局誰も助けてくれなかった
そんな記憶があるので、君に今、伝えたかったんだ。
最初にね。
「自分がやりたいこと」
を丁寧に探してほしい。
それは、職業じゃなくて、「その職業で自分が何を実現したいか?」だよ。
おじさんは、ほんとうに応援している。
(もちろん、君のお父さん、お母さんも応援しているよ。おじさんが保証する。)
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