*

才能を花開かせるために考えておきたいこと

公開日: : 最終更新日:2016/11/09 子供達の学ぶ心

真の才能は「狂気に満ちた集中」から生まれる
IT時代にこそ「真価を発揮する才能」とは?
http://toyokeizai.net/articles/-/86473

才能を花開かせるために考えておきたいこと。

~~~~~~~~~

「才能」というもの本質は「まだ他人からの評価が定まっていない能力」

誰からも見出されない「助走期間」も必要

だから、
周囲からみてどれほどそれが無意味で、無価値に見えようとも、その人間が集中しているものを邪魔してはいけない。なぜなら、何かひとつのことに没入した経験によって、才能というのは花開くからです。

(リンク先より引用 上記の文章は、全文から文章単位で拾い出した)
~~~~~~~~~

「才能」は、「能力」ととても狭く間違われがちです。

「能力」とは、ことばの通りに「できる力」。
今できることを「能力」といいます。
方法やスキルを学んでできるようになるものも、「能力」といいます。

「才能」は、
「能力」を身につけるための「能力」、
世間で現在のところ「能力」のカテゴリーに分けられ、名前が付けられていない「力」です。

「才」とは、辞書によると、

・「生まれつき備わっている能力」
・「すぐれた資質」
・「何かをするときに目立って現れる、頭の回転の速さと大書の適切さ」

と書かれています。

才能は個人のものであり、
でもできれば社会に役立ててほしいものです。

けれど、社会からすると、
既存の能力から「才能」を評価しようとします。

その結果、
ある街角のオブジェは見る方向によって見え方がまるっきり違うのに、
一方向からしか見ていないようなもの、
もしくは、
2次元世界の人は平面の形はわかるけれど、立体の形はわからないし、
3次元がどんなものかさえ想像できないし、したこともない。

つまり、
既存の能力の視点しかない人は、「才能」を評価できないのです。

では誰が「才能」を伸ばすか?

それは、「本人」であり、
「周りの人が邪魔しない」ことです。

「才能」が「才能」として花開くためには、

  ・本人が、時間を忘れて没頭する経験を持つ。
  ・本人が、時間を忘れて没頭するのが何なのかを知る。

です。

この時リンク先の記事にあるように、

『「ゲーム」や「漫画」に没頭する』

と、世間で分かりやすい区分のもので理解してはいけません。
そうした途端に、

「ゲームは脳によくない」

といった、
「やってはいけない理由」が頭に浮かんで止めたくなるからです。

カテゴリー分け、名前付けするということは、価値観付けすることになります。
わかりやすくなるのですが。
価値観付けすると、
価値観には対立する考え方が当然あるので、迷うことになるのです。

周りの人はどうしたらいいか?
特に、親、先生はどうしたらいいでしょうか?

まずは「邪魔をしない」ことです。

そして、「チャレンジしているか観察する」です。
面倒くさいこと、危険なことを避け、楽を求めるのは、生物の摂理です。
だからこそ、人類はこれだけ技術を発達させてきました。
けれど、現代の子供は、
仕事をしなくても、
苦労をしなくても、
自分で求めていかなくても生きていけます。
勉強も、自分で求めなくても用意してもらえます。
だから、ただの時間つぶしで、させられる学校の勉強が嫌だから、ゲームや漫画の世界に逃げ込みます。
だから、「自分の好きや能力を伸ばすチャレンジしているか?」です。
最初は受け身でも、仕方ありません。
けれど、そのうちに飽き足らなくなってきます。
どんなチャレンジをするか、見ていてください。

さらに、「何に共感して夢中になっているのかを聞く」ことです。
上記の「どんなチャレンジをするか」と同じです。
音楽好きの人にもいろいろなタイプがいて、
歌詞に惹かれる人
音の高さ、リズム、音色に惹かれる人、
音の重ね合わせに惹かれる人、
演奏の完成度に惹かれる人、
演奏のライブ感に惹かれる人
などがいます。
夢中になっていることは、「何に惹かれているからなのか?」
を周りの人が質問することが大切です。
本人はそんなことを考えもしていませんから。

~~~~~~~~~

まとめます。

才能を見つけ、伸ばすために、
周りの人はどうしたらいいか?
特に、親、先生はどうしたらいいでしょうか?

まずは「邪魔をしない」ことです。
そして、「チャレンジしているか観察する」です。
さらに、「何に共感して夢中になっているのかを聞く」ことです。

それが才能を花開かせるために考えておきたいことです。

Follow me!

Facebook にシェア
LinkedIn にシェア
[`evernote` not found]
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

「ロボット・プログラミング」は単なる手段

Vol. 105 [決断を早める方法]http://views.core-infinity.jp/2

記事を読む

学校は、子供が「学ぶの面白い」と思って学ぶところ

学校教育を、いまのような陸軍幼年学校みたいなバカなやりかたをやめて、うんとゆるくしたほうがいい。子供

記事を読む

ロボット教室の生徒諸君 その4

こんな世界もあるぞ。 Siriを物理化したロボット動画に、技術者の愛を見た http://w

記事を読む

ロボット教室の生徒諸君 その9~生徒のみんなに何を得てもらいたいか?~

僕が講師をしているロボット教室で、 生徒のヤル気や発想力に刺激を与えるにはどうしたらいいか、 と

記事を読む

フィンランドの学校教育

記事を読む

「勉強する」スキルを子供たちにつけさせたい

【補足追加】子供からも親からも不評だった小学校5,6年時の担任・Y先生の指導方法が「時間差」で素晴ら

記事を読む

ロボット教室って何をするところ?

 ロボット教室の「教室便り」を書きました。  こちらでもお伝えします。 ------

記事を読む

家の中の電磁波を「理科実験」として見る

bar magnet on a compass array / daynoir[/caption]

記事を読む

「子供の学習習慣をつけさせる」ために方便として「強制」も必要?

「子供の学習習慣をつけさせる」 というと、 「毎日机に〇時間座らせる」 「学校から帰っ

記事を読む

「問題文が理解できない子供が増えている」というけれど、どんな利点があったのだろうか

読解力が危ない(1)~問題文が理解できないhttp://www.yomiuri.co.jp/kyoi

記事を読む

Facebook「着想くらぶ」12周年記念イベント2024年末~25年2月に開催

Facebookの着想グループ「着想くらぶ」がはじまって12

デイタイム・ショート・コーチングの感想をいただきました。

デイタイム・ショート・コーチングの感想をいただきました。 (

Vol. 122 [「老害」って人のことを笑えない]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

Vol. 121 [「コーチングのエッセンスを体験しよう」を開催して]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

それは美しいか?

武田鉄矢 今朝の3枚おろし「経営者のアートとサイエンス」(

→もっと見る

  • 「メール通信」読者の方は、体験ミーティング(3,000円/45分)が1回無料です。
  • 2025年10月
    « 12月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
  • 素の自分をさらけ出せる場『原点』を一緒に創るコーチ
    若狭 喜弘(Yoshi:よし)
    です。

    素の自分をさらけ出せる、安心・安全な場『原点』をまだ持っていない人と一緒に『原点』を創っていくのが、私の役割です。

    詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
    http://core-infinity.sakura.ne.jp/?page_id=516

PAGE TOP
PAGE TOP ↑