「問題意識がなければ、目は節穴だということだ。」
公開日:
:
最終更新日:2016/12/16
et cetera-life
> 問題意識がなければ、目は節穴だということだ。
> 川田順造
(折々のことば 選・鷲田清一)
鷲田さん本文で紹介されている、川田さんは比較による文化人類学を研究されてきたそう。
「西アフリカ、日本、フランスの生活技術を長く調査してきた文化人類学者は、食う、運ぶ、座る、歌うなどの身体の使い方にも異なる作法と原理があることに着目する。」
(リンク先より引用)
比較することでしか見えてこない。
「目に慣れがある」というのは、例えとしてそうだし、
実際の目の構造としてもそう。
人間の目は、じっとしたものが見えなくなるので、眼球はずっと動き続けているそうだ。
問題意識がないと見ていても見えていない、というのはありうる。
見るというのは、まず捕食者、攻撃者を発見するため、
次いで食料を発見するため。という話も読んだことがある。
だから、集団の中で、普段と違うことをされたら気が散って仕方がない。
(伝聞ばかりだ)
でも、一方では、問題意識があっても、すべてに注意し続けることはできない。
意味を理解しないで、ただ観察を続けるのも苦痛で仕方がない。
ここで、安易に適切でない「意味」を見出してしまうこともある。
これも人間。
このように眺めたとしても、
自分のことはわからない。
自分を、ほかのものと等しい距離で比べることができないから。
ほかの人に見てもらうように頼んで、教えてもらうしかない。
観察力、表現力、ニュートラルな視点を持つ人じゃないとダメだけどね。
関連記事
-
-
今できなくて、「面倒くさい」と逃げようとする君へ
塾の生徒への手紙 (実際には出していません。 このことを伝えたいと思って、 その時に使える
-
-
何もわからない子供に一番好まれるのは・・・・
> 何も分(わか)らない子供を相手に、食物や飲物をすすめる競争をするとなれば、医者は料理人の敵ではな
-
-
「自分の言葉では、まだ語れない」というしかない体験
> 「第二のふるさと」「宝物」といった言葉を使うのに抵抗がある。 > 「まだ、八坂での経験を消化
-
-
ペットと人間、どっちが守られている?
> ペットに話しかけている人は珍しくないが、犬や猫が幼稚なのではなく、飼い主の方が自分の幼稚性を楽し
-
-
草津「プレミアム商品券」で、コーチを雇えます
草津商工会議所からの案内で、 『草津「プレミアム商品券」取扱店』 となりました。 事情
-
-
「土と海の汚染と同じ汚染が、自分の身体にも起こっている」
> いま起きている土と海の汚染が、自分のからだの一部で起こっている、ということを誰も語らない >
-
-
恋に焦がれて鳴く蟬(せみ)よりも
> 恋に焦がれて鳴く蟬(せみ)よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす > 山城国の民謡 (折々のことば
-
-
熊蟄穴(くまあなにこもる)
七十二節季では「熊蟄穴(くまあなにこもる)」です。 熊は冬が来るまでにたくさん食べ、メ
-
-
ロボット教室の生徒諸君。その2
ロボット教室の生徒諸君。 君たちの未来は、こういうものにどっぷりと向き合ってほしいのだ。 ~
PREV :
着族分類プロジェクト・・・でそれを聞いてさらに着った
NEXT :
「学び」を呼吸と同じように無意識にできるようになるために・・・


