選挙って、何を選ぶものなんだろう?
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et cetera-opinion
夕方散歩をしていたら、参議院議員選挙の街宣車と何度も遭遇しました。
ある陣営は、まるで追いかけてくるようなコースを取ってこられて、思わず逃げてしまいました。
そんなことを経験しながら、
当たり前のことを考えていました。
選挙って、何を選ぶものなんだろう?
って。
実情を詳しく知る訳ではありませんが、
アメリカの大統領選挙は、実現すると宣言する施策を掲げ、党内の候補者の中から選ばれます。
そしてアメリカ全土を対象として選挙運動をして、
州ごとに過半数を得た候補者が、その州の「選挙人」の枠を総取りします。
「選挙人」が投票することで、大統領は選ばれます。
その選挙活動の中で、もちろん当初の主張を言い続けることが多いでしょうが、選挙運動という議論の中で、シェイプアップしていき、多数の支持が得られる施策が作り上げられます。
有権者からすると、「施策に対する、Yes/No の判断」を伝える場です。
わかりやすいですね。
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一方で、議員は、「立法する(=法律をつくる、法律の形にする)」のが仕事です。
基本的に、アメリカでも日本でも、基本的には事前に法律化し、運用で対応できることは事前もしくは事後に議会のチェックが入る、と認識しています。
(以上は、誤りが混じっている可能性が高いので、引用する前にきちんとお調べください。)
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で、最初の疑問です。
選挙って、何を選ぶものなんだろう?
日本の場合にわかりやすいですが、議員は「利益団体の代弁者」です。
議会は、基本的に多数決で決めますから、議員数も多数決で勝てる数を得ようとします。
選挙の街宣車を見て思ったことです。
「議員の活動が、 “多数決で決めること” なのであれば、
アメリカ大統領選挙のように、
選挙で勝った政党が全議席を獲得する」ってどう?
話は早いですよ。
良いも悪いも、国民の評価は出るでしょうが、
「選挙で信任を得た」
と言えばいいだけですから、決断も行動も早くなります。
「憲法改正の発議」が、「両院の総議員の3分の2以上の賛成」ですから、「総取り」式は具合が悪いですけれど。
ただし、そこまで含めて選挙で争点にしていれば、「信任を得ている」といえる訳ですが。
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仮に、国民にとって良くない法律を作り、施策が悪いとしても、日本では暴動は起きないでしょうね。
暴動は、全国に感情と行動が広がることで決定的になりますが、
行政は優秀ですから、その地域だけに納めてしまっていますね。
暴動が起きてもおかしくないこととして、近代では、
「東日本大震災の後始末」「東日本大震災時の原発事故の後始末」「原発事故による被害者の認定」「沖縄のアメリカからの返還」「日本の土地の米軍の占拠と軍事訓練」「水俣などの公害訴訟」「原爆被害者の認定」「生活保護の認定」など
が思い浮かびます。
暴動になっていないですね。
「安保条約反対」の運動もありましたが、「何かをしたい者」と「扇動者」が上手くかみ合ったからだと感じます。
それは、ここで言うところの「(大勢の国民が心の底から願って行動を起こした)暴動」ではありません。
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ここまで書きましたが、暴動の話は脇に置いときましょう。
今回の本論ではありません。
「選挙が、総取り式になっていない」件について。
それが、人間の知恵でしょうね。
私の書くことですので、この先に書くことは十分お分かりだと思います。
”改めて” 書きます。
・多様性を活かした議論をしてほしい。
・利益団体からの代表という意味での多様性を活かす。
・推していただいた利益団体という枠を取り払った、個人としての
多様性を活かす。
(「利益団体」とは、政党であり、業界団体である)
ここまでの多様性を考えて議論をしていただいて、初めて少数野党の意味が出てくるのです。
議決の際の「賛成/反対」はあまり意味がありません。
単なる多数決を取るだけなのであれば、議論する前から結果が見えています。
そうではなく、
「解決しようとする共通の目的を持ち、それぞれが責任を持った
答えを持ち寄って、それを評価することなしに同じレベルで見
比べ、一緒のテーブルで話し合うからこそ出てくる、一段高い
次のレベルのアイディアを導く」
という意識で議論していただきたいのです。
「利益団体の利益を守る」という視点は、とてもちっぽけなエゴです。
そのために、選挙で応援されて当選できたとしても、
ちっぽけなエゴを振り回す人もまた、ちっぽけな人と判断されます。
でも、すべては、自分が生かすべきリソースになるのです。
応援していただいた団体は、自分のアイディアのリソースになりますし、
選ばれた選挙区もまた、自分のアイディアのリソースになります。
議員さん自身のすべての体験が、アイディアのリソースになります。
これは、少数野党の方にだけお伝えしたいメッセージではありません。
多数を占める与党の方にも、十分に承知しておいていただきたいことです。
以上、「選挙」を見て、「多様性の使い方」について考えたことを書きました。
※余談
与党として多数を占めているということは、多様な意見を党内に持っている、ということです。
現在の自民党も、戦後の党の合流によって幅の広い考え方を含んでいると聞いています。
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