「では子どもたちは「読めて」いるのか?」
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:
et cetera-life, 子供達の学ぶ心
リーディングスキルテストをご存知ですか?
「テストの問題文や、そもそも教科書の文章を理解できているのか」
という疑問から研究されているものです。
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例えば、
「仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアに主に広がっている
オセアニアに広がっているのは( )である」
これに勘でしか答えられない生徒がかなりの割合でいるのです。
点数がよい子も、勘と統計的傾向で答えているだけの場合があります。
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ロボット教室でも、
テキストを読みたがらない生徒、
問題を解きたがらない生徒、
講師用テキストから丸写ししようとする生徒 がいます。
利発な生徒でも、このような行動をすることがあります。
なんでかな、と思っていました。
・めんどくさがっている。
・考えたくない。
・「答えが一つ」「先生や親がジャッジする」という世界に生きている。
・「正解」だったらいいと考えている。
・考えてもわからないのをごまかしている。
という可能性まで思いついていました。
4番目の考えはかなり近いのですが、
まさか、「情報をまるっきり理解できていない」とは思いもよりませんでした。
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もう少し言葉を足すと、
読めない、というか、Twitterの40文字程度の文字も、話し言葉も、
・理解できない、
・理解しようとしない、
・理解して会話していると想像していない
ように思います。
これをキーワードといいたくありませんが、
「読めない人たち」は、
目についた単語だけで会話をすることもありそうです。
会話はごまかせても、テストや文章ではごまかせないですから、それが表に出てきているように思います。
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コーチングで、
やる気とか、モチベーションとか、目標とか、夢とかいうレベル
ではありません。
でも、まさにスキルなので、トレーニングすれば能力はすぐに上がります。
(この手の生徒たちと、一緒に取り組んでいくことをはじめました。)
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コーチングは引用した文章の先ですね。
周りから見て「改善しなきゃ」
と思っていても、本人にその気がなければ取り組めません。
自分でゴール設定して、
自分で普段から取り組めるように、
楽しめる課題設定を一緒に考えていくのが次のステップです。
これがコーチングです。
・・・・・
考えてみれば、
需要というか、必要としている人数はこっちの方がありそうです。
でも本人がコーチング料金を払おうと思うかどうか、
それが課題です。
「草の根コーチング」を広めることが大事ですね。
クライアント
/ \
コーチ(親、友達)----専門家(医師や弁護士、教師など)
この3者の連携がうまくいけば、成果が得られます。
・・・・・
今うまく回っていないのは、
手軽なコーチングをできる人の数が絶対的に少ないこともありますが、
「専門家」が原因な気がしてきました。
情報をすべて抱えていますし、
その相談料が収入に直結するので、手放していないように思います。
専門家で、手放し方や役割分担を考えている人の数も少ないのですが。
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