いちばん弱い環
公開日:
:
最終更新日:2016/10/27
et cetera-life
> 鎖の強さはいちばん弱い環(わ)で決まるのだ。
> ギルバート・K・チェスタトン
(折々のことば 選・鷲田清一)
この言葉を選んだ鷲田さんの選別眼は、本当にすごい。
~~~~~~~
僕だけではないと思うのだが、
「たいして重要でないと思って軽視すること」
「気になるんだけれど、見たくなくてチェックをしなかったところ」
「大丈夫でないと困るから、大丈夫だろうとしたところ」
「誰からも見えているからチェックされているだろうと外面のチェックを軽視して、中身の精度を高めること」
をしてしまいます。
そして、この警句の通り、
> 鎖の強さはいちばん弱い環(わ)で決まる
のです。
で、そこで
「自分の非をチェックして、以降に活かす『学び』を探す」
のであればいいのだが、
・チェックした他人のせいにして
・これまでトラブルがあった他人のせいにして
・経年劣化のせいにして
・道具のせいにして
「自分も被害者だ」
とやってしまう。
まさにそれが、『いちばん弱い環』。
ここで終わってもいいのだが、
誰かを非難しただけで気分良くなっても仕方ない。
だから、
『弱い環』があるために発生するトラブルの発生確率と
その影響度合いを見積もって置くことが大事。
そうしないと、「チャレンジ」できなくなる。
人は常に誰かの代わりをしないといけないもの。
新しい人もやってくる。
「ミスの可能性を一つ一つ潰し」
「精度高く」
することだけでは
そういった誰かの代わりや新人には十分にこなせなくて、
結局、人が抜け、そのプロも年齢を重ねるほどに縮小していくしかない。
チャレンジすることを前提に、
『弱い環』があるために発生するトラブルの発生確率と
その影響度合いを見積もって置くことが大事。
関連記事
-
「四十にして惑わず」から「四十になったら、できた限界を越えよ」へ
『プロに論語 第2回 イントロ・その2 http://www.mishimaga.com/pro
-
言葉で世界を表しきれていないと感じるくやしさ
> この世界と数行のことばとが天秤(てんびん)にかけられてゆらゆらする可能性 > 谷川雁(がん)
-
ロボット教室の生徒諸君 その8~ハウステンボスのロボット王国~
ハウステンボスのロボット王国http://www.huistenbosch.co.jp/event/
-
ディベートとダイアログ
敗戦の日にあたり、国内も国外も、 「私が正しい」と思い込みの評価だったり、捏造した事実だったり
-
そのルールが一体何のために存在するのか、それによって自分がどうハッピーになるのか?
ドイツ人の夫がよく言うのね。日本のルールはルールを守るためのルールが多いって。そのルールが一体何のた
-
スポーツのコーチング
Musterhttps://muster.jp/ リンク先はスポーツのコーチングの話だけれど、
-
SNS上のビッグデータを分析したら・・・
(経済気象台)感情分析の効用 より タイトルはともかく、記事自体は SNS上のビッグデータを
-
「自分で本を調べてでも、これをやりたい!」そう思えるほど興味や疑問があるものは何ですか?
毎月1回書いている原稿。8月末の分。 調べたこと:プロペラ(プロペラって、どこの部分までがプロ
-
Power of ten
Limits to our knowledge / mwichary[/caption] こ
PREV :
いろいろな街の音は活気がある証拠
NEXT :
「水清ければ魚棲まず」