「教える」よりも「安全の場をつくる」「学ぶ喜びを体験させる」
公開日:
:
最終更新日:2016/09/09
et cetera-life, 子供達の学ぶ心
塾の先生として、
知って実践しておきたいことだったので、この記事を紹介します。
~~~~~~~
「ちょっと子どもを見ていてください」は、
子ども全体を見ながら、かかわりかたを見極め、
必要な時には臨機応変に怪我を防止したり、
介入した方がいいときには、
子どもの意欲や力を妨げない 適切な声掛けを行ってください。
あなたにこの子たちのかかわりをお任せします。
~という意味であり、
「(とりあえず)遊んでいてください」は、
子どもと一緒になってあそんでしまう・・・のはNGで、
一緒に楽しみながらもひとりひとりの遊びを尊重して
一人一人の安全と遊びの状況を確認しながら
全体を把握して、そこに居る。
~という状態(かかわりかた)が、求められています。
いやぁ、私たち(保育士側)、何気なく言っているんですよ。
けれども、さりげなく要求のクオリティが高いんです。
(上記リンク先より引用)
~~~~~~~
僕はロボット教室だけれど、塾でも同じです。
実際に現場にいて、2つのことを思います。
●このようなことを新規の講師に指示する上司や先輩側が、
これらのことがあるとわかっていない。
●このようなことを新規の講師に伝えていない。
どうしても、「教える内容」に注目してしまいがちで、
「教える内容」が得意だったら大丈夫、教えられるだろう
と考えがちなんですよね。
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もう一度まとめ直そうかと思ったけれど、
削るところがないので、上にスクロールしてもう一度引用個所を読んでください。
「ちょっと子どもを見ていてください」は、
安全管理と、
子供の感情の暴走を防ぐ視点。
「(とりあえず)遊んでいてください」は、
安全管理と、
子供の成長支援です。
どちらにも、「教える」は入ってきません。
子供の信頼や尊敬を得るためには、教える内容を
「わかっている」「できる」
が大事だけれど、それは必須ではありません。
記憶が確かではありませんが、
「スキーを教えるのが得意なインストラクターが、テニス教室でのコーチングを頼まれた。
その人は、全国大会の上位に行ったどころか、まるっきりテニスができない。
でも、その人にコーチングを受けた選手はめきめきと力をつけていった。
試合に勝つために、上手になるために、長く選手を続けるために大事なことを選手に聴いていっただけだった。」
ということです。
子供たちに何を得てもらうか?
もちろん、教える内容を覚えてくれればいい、という考え方もあるでしょう。
でも、
「学び方」
「学ぶことの喜び」
「尊重されることで自尊心をはぐくむ」
ことのほうが大事だと僕は思います。
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子供によっては、
このスタートラインにつくのがかなり困難な子がいます。
もともとの性格や発達の程度だったり、
家庭での育ち方だったり。
大人のことばの裏を読んだり、
ひねくれていたり、
自分の気持ちに正直じゃなかったり、
頼むのが苦手だったり、
「王様」ですべて自分の思い通りにしようとしたり。
それでも、
信頼されるために辛抱強く、
安全の場をつくり、
お互いを大切にするニュートラルな接し方
をしていくしかありません。
その時には、
「ちょっと子どもを見ていてください」
「(とりあえず)遊んでいてください」
で記されたことを、
自分のもう一つの視点で観察していましょう。
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