朽ちない街
公開日:
:
最終更新日:2017/01/28
et cetera-life
> (東京の街は)食べ物のように朽ちていく、腐っていく気配が全く感じられないからです。
> 小桧山聡子
(折々のことば 選・鷲田清一)鷲田さんのコメントから判断して()部を加筆
東京にも、使われなくなった廃ビルもあるのだが、
劣化しないプラスチックのように、永遠にその場所に立ち続ける印象がある。
更地になったとしても、廃ビルを取り壊してがれきを廃棄することも生産活動で、
更地になるとビルが建つのを待つ、太陽に照らされたような、ポジティブな場所のように目に映る。
東京でない地域の廃ビルのような
物悲しさ、
植物に覆われて自然に還るような、
コンクリートが朽ちていく感じはない。
そのような東京の街を愛する人、安心する人もいれば、
ざわざわと心が落ち着かなくなる人もいる。
土地や場といったものにもライフサイクルがあるとしたら、
東京の街は「朽ちて一旦終わる」を拒否し続けているように感じる。
農業の連作障害のようなことが起こらないといいが。
関連記事
-
学校は、子供が「学ぶの面白い」と思って学ぶところ
学校教育を、いまのような陸軍幼年学校みたいなバカなやりかたをやめて、うんとゆるくしたほうがいい。子供
-
「ただいる」だけから「心が通う」状態になるには?
コーチとして、塾の先生として、 知って実践しておきたいことだったので、この記事を紹介し
-
2014年秋のロボプロは、『リンク・ロボット』
Robots only eat old people / r80o[/caption]
-
「自分で本を調べてでも、これをやりたい!」そう思えるほど興味や疑問があるものは何ですか?
毎月1回書いている原稿。8月末の分。 調べたこと:プロペラ(プロペラって、どこの部分までがプロ
-
それって、本当に知ってる?
文章提出終了。 先月末が締切りの文章で調べたもの。 シャボン玉液を放置しておくとダメになる理
-
紹介『ソーシャルメディアで伝わる文章術』
(ちょっと長めの文章になったので、Facebookからこちらにも複製。) 日本コーチ協会 京都
PREV :
本物と物まね
NEXT :
「思考表現することの楽しさ」