*

大学は、「分かりきらないところをなんとかヤリクリして筋道を見つけていく」ところ

公開日: : et cetera-life

哲学な日々 考えさせない時代に抗し 野矢 茂樹

より。

~~~~~~
教師は(高校教師だけでなく予備校教師もまた) 分からない学生に分かってもらおうと努力する。そしてどれだけ分かってくれたかをテストする。
だが、森毅さんの考える数学の入試問題は、その受験生がどれほど「分からない」を「分かった」に変えられるか、その力をテストするのである。
あるいは完全には分かりきらないのがふつうのことであるから、その分かりきらないところをなんとかヤリクリして筋道を見つけていく、その力をテストする。

(上記書籍より引用)
~~~~~~

こんな入試問題なんて見たことない。
というか、そんな区別が僕にはつきません。

おそらく、大学入試を控えた時期だったら、

「難問、奇問」

として、その大学を選択肢から外したことだろう。

こういうメッセージを発してくれていたのかなあ。
こういうメッセージを受取れる自分でいたかなあ。
メッセージを受取っても、それに立ち向かっていける気合いがあったかなあ。

大学入試のころ、というと高校生時代、
僕にもあったのですが、

自信がなかった。
自己肯定感がなかった。
やりたいことがなかった。
守りたいものが、自分自身以外なかった。

つくづく思います。

だからって、何もふて腐れていた訳ではなくて、

音楽部で合唱をしたりオーケストラ演奏をしたり、
部活の帰りにはメンバーと王将に寄ったり、
学校の成績もそれなりで国立大学に受かる程度にはできたし、

クラスメイトとは、・・・・・記憶にないなあ。申し訳ない。

という程度だった。

~~~~~~

森先生が求めているような、
「数学につき進んでいく若者」と同類の若者
ではなかったなあ。

でも、だからこそ大学に行けたことは良かったことだと思うし、
価値があった。

何度も紹介しているが、

渡辺直美さんのニューヨーク留学から考える『留学の成果』 (若松 千枝加 留学ジャーナリスト)
http://www.huffingtonpost.jp/sharescafe-online/abroad-watanabe-naomi_b_8882040.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001

にあった、『目に見えない成果』をたくさん手に入れた。
それが血肉になっている。
人生の分岐点だったと、今言える。

それまでの人生を振り返ったり、
僕からのものの見え方を考えると、
大学入試時点では森先生の意図する試験を突破できなかっただろうけれど、

大学に入ってからでも構わないけれど
今回僕が書いているようなことに僕自身が気づいて、

今回引用した書籍の著者 野矢 茂樹さんのように、改めて学士入学したり、
転籍していればと思う。

今からでも、決して遅くはない。

そういえば、しばらく前まで
「大学、いや、学校(で教えてもらうの)はもういいかな」
と思っていたのは事実。

給料でなくてもいいが、
お金をいただきながら研究できるのであれば、
大学に行くのも悪くない、
とも思う。
研究自体は、一生かかるものだとも思うが。

~~~~~~
もし、今受験を控えている人がこの文章を読んでいるのであれば、
このような考え方もあるのだ、
とインプットしておいてほしい。
いつか、この答えは自分の中から出てくる。

Follow me!

Facebook にシェア
LinkedIn にシェア
[`evernote` not found]
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

プロフィールを見直す

あるところのプロフィール欄に自己紹介を書く必要があり、 以下のようにした。 --------

記事を読む

教育勅語と祖母の思い出

このところ教育勅語が話題に上っています。 思い出したことがあります。 ~~~~~~~~~

記事を読む

「ずれているからうまくいく」

> ずれているからうまくいく > 細馬宏通  (折々のことば 選・鷲田清一) 一方的で型通

記事を読む

「今」の時代を後でわかるように記録する

> 街のショーウインドーの品物を歴史博物館の陳列品と同列に見るのである。 > 今(こん)和次郎

記事を読む

年賀状を送る受け取る

Japanese Postcards / dannychoo[/caption]  新年のあ

記事を読む

「思考表現することの楽しさ」

日本人は、テーマに対しての意見とその人自身を切り離して考える事ができない。だから、討論の授業だとして

記事を読む

熊本・大分地震関連に全額寄付するコーチングを提供します。

今までこの発想がなくてごめんなさい。 2016年5月いっぱい限りになりますが、 コー

記事を読む

新年おめでとうございます

記事を読む

子供、子供、子供。少なくとも叔父さんになる!

November 2013 Wellfleet MA Uncle Tim's Bridge / e

記事を読む

コーチングは誰に捧げるもの?

『音楽家とサービス業  http://jazzguitarspot.com/blog/20

記事を読む

Facebook「着想くらぶ」12周年記念イベント2024年末~25年2月に開催

Facebookの着想グループ「着想くらぶ」がはじまって12

デイタイム・ショート・コーチングの感想をいただきました。

デイタイム・ショート・コーチングの感想をいただきました。 (

Vol. 122 [「老害」って人のことを笑えない]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

Vol. 121 [「コーチングのエッセンスを体験しよう」を開催して]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

それは美しいか?

武田鉄矢 今朝の3枚おろし「経営者のアートとサイエンス」(

→もっと見る

  • 「メール通信」読者の方は、体験ミーティング(3,000円/45分)が1回無料です。
  • 2025年10月
    « 12月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
  • 素の自分をさらけ出せる場『原点』を一緒に創るコーチ
    若狭 喜弘(Yoshi:よし)
    です。

    素の自分をさらけ出せる、安心・安全な場『原点』をまだ持っていない人と一緒に『原点』を創っていくのが、私の役割です。

    詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
    http://core-infinity.sakura.ne.jp/?page_id=516

PAGE TOP
PAGE TOP ↑