大学は、「分かりきらないところをなんとかヤリクリして筋道を見つけていく」ところ
公開日:
:
et cetera-life
より。
~~~~~~
教師は(高校教師だけでなく予備校教師もまた) 分からない学生に分かってもらおうと努力する。そしてどれだけ分かってくれたかをテストする。
だが、森毅さんの考える数学の入試問題は、その受験生がどれほど「分からない」を「分かった」に変えられるか、その力をテストするのである。
あるいは完全には分かりきらないのがふつうのことであるから、その分かりきらないところをなんとかヤリクリして筋道を見つけていく、その力をテストする。
(上記書籍より引用)
~~~~~~
こんな入試問題なんて見たことない。
というか、そんな区別が僕にはつきません。
おそらく、大学入試を控えた時期だったら、
「難問、奇問」
として、その大学を選択肢から外したことだろう。
こういうメッセージを発してくれていたのかなあ。
こういうメッセージを受取れる自分でいたかなあ。
メッセージを受取っても、それに立ち向かっていける気合いがあったかなあ。
大学入試のころ、というと高校生時代、
僕にもあったのですが、
自信がなかった。
自己肯定感がなかった。
やりたいことがなかった。
守りたいものが、自分自身以外なかった。
つくづく思います。
だからって、何もふて腐れていた訳ではなくて、
音楽部で合唱をしたりオーケストラ演奏をしたり、
部活の帰りにはメンバーと王将に寄ったり、
学校の成績もそれなりで国立大学に受かる程度にはできたし、
クラスメイトとは、・・・・・記憶にないなあ。申し訳ない。
という程度だった。
~~~~~~
森先生が求めているような、
「数学につき進んでいく若者」と同類の若者
ではなかったなあ。
でも、だからこそ大学に行けたことは良かったことだと思うし、
価値があった。
何度も紹介しているが、
にあった、『目に見えない成果』をたくさん手に入れた。
それが血肉になっている。
人生の分岐点だったと、今言える。
それまでの人生を振り返ったり、
僕からのものの見え方を考えると、
大学入試時点では森先生の意図する試験を突破できなかっただろうけれど、
大学に入ってからでも構わないけれど
今回僕が書いているようなことに僕自身が気づいて、
今回引用した書籍の著者 野矢 茂樹さんのように、改めて学士入学したり、
転籍していればと思う。
今からでも、決して遅くはない。
そういえば、しばらく前まで
「大学、いや、学校(で教えてもらうの)はもういいかな」
と思っていたのは事実。
給料でなくてもいいが、
お金をいただきながら研究できるのであれば、
大学に行くのも悪くない、
とも思う。
研究自体は、一生かかるものだとも思うが。
~~~~~~
もし、今受験を控えている人がこの文章を読んでいるのであれば、
このような考え方もあるのだ、
とインプットしておいてほしい。
いつか、この答えは自分の中から出てくる。
関連記事
-
「弟が家事を手伝わなくてもいい理由」を求める代わりに、しごいてあげましょう
確かに、「納得できる理由」なんでやってくることはないのだから、 自分にとって必要なスキ
-
明治は17文字、平成は140文字
>涙を十七字に纏(まと)めた時には、苦しみの涙は自分から遊離して、おれは泣くことのできる男だという嬉
-
普段使っている言葉を覚えたときのように、コーチングを学ぶ
「コーチングを学ぶ」のと、「言葉を学ぶ」は同じ。 「言葉」というのは、日本語を話す両親から生まれた
-
太巻さん(あまちゃん)のコミュニケーション能力
Sea urchin / shankaronline[/caption] 太巻さん(あまちゃ
-
拍手は、空っぽの抱擁だとしたら
> 拍手は、明らかに空っぽの抱擁に、空っぽの叩(たた)く動作が加わったものとみることができる >
-
「教える」よりも「安全の場をつくる」「学ぶ喜びを体験させる」
塾の先生として、 知って実践しておきたいことだったので、この記事を紹介します。 ~~
-
ロボット教室の生徒諸君 その7~生徒のあなたたちに期待すること~
塾で、生徒のあなたたちに期待すること。 ①実験の事実を目で見て、純粋に「理科ってすごい」と思っ