Vol. 87 [「天才」のまま生きていくために]
公開日:
:
最終更新日:2016/09/05
Core Infinity 通信, 子供達の学ぶ心
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Core Infinity 通信【Vol. 87】 2015/10/12
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リフレクション・コーチング の若狭 喜弘(Yoshi:よし)です。
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今回は今月分です。
【「天才」のまま生きていくために】
前回ここで終わりました。
~~~~~~
最初の定義に戻ると、
天才とは、努力しなくても上手にできる先天的な才能、能力
「天才の壁」は、生徒一人一人違うでしょうが、
早ければ小学校低学年で、
最初の能力が高いと小学校高学年まで、中学校までは、
『努力しなくても』
それなりの結果を出すことができます。
でも、
『努力しなくては』
成果を出せなくなってきます。
「最初にぶつかる限界」に向き合ってからが、その生徒の本当の人生です。
先生やコーチは、この段階からとっても力になれます。
自分自身が責任を持って行動することは当然として、
先生やコーチをどのように活用するか、
わからない、想像がつかないならば問合せてください。
まずは、こういう発想があることを知ってください。
子供であっても、
自分自身が責任を持って行動することは当然です。
~~~~~~
これについて、思い出した言葉があります。
タレントの森脇健児さんがラジオで話されていたことです。
~~~~~~
もともとの身体能力が高くて足の速い奴は居る。
中学生くらいまでで足の速い奴はみんなそうや。
でも、高校、大学と行くと、生まれついての身体能力だけでは記録が伸びて来んようになる。
もともと何もしなくてもうまくいっていたので、そのまま行こうとする。
そういう奴は、努力も、トレーニングも嫌いな奴が多い。
そうして、他の奴が上に行っても自分の記録が伸びないので諦める奴も出てくる。
才能も大事やけど、本当に伸びる奴は、コツコツと練習しとる。
(上記は、記憶を頼りに書いているので、引用にもなっていないかもしれません)
~~~~~~
---------------
ロボット教室の生徒たちに伝えたいことはこれです。
~~~~~~
生まれながらの才能で、「楽に」やって、「面倒くさいことを拒否」するのは誰でもやること。
ほとんどの大人も、この道を通ってきた。
でも、いろいろな表情の人がいるだろう。
ひねくれた顔
諦めた顔
ひがんでいる顔
相手の失敗を祈っている顔
偶然の成功を願っている顔
また一方では、
明るい顔
突き抜けた笑い顔
夢中になっている顔
集中している顔
深く相手を思いやる顔
何が違うか?
先に書いた顔の人は、
もともとの才能が少なかったと思っている人
才能なんて自分には全くなかったと思っている人
努力しなくてもうまくいくはずなのに、なぜうまくいかないんだと思っている人
努力しなくても、今度はうまくいくと思っている人
自分を上回る奴は許せないと思っている人
などと思っているんだろう。
~~~~~~
---------------
僕は、人間が持つ「天才」を否定しません。
むしろ、自分が持つ「天才」を信じて、
その前に、「天才」を発掘してほしい。
でも天才とは、「努力しなくても、ほかの人と比べると簡単にできること」じゃないかもしれません。
他人との比較では見つからなくて、
『自分が “自然と” 行動していること
振舞っていること
考えていること
考える思考パターン』
だと思うのです。
何にその「天才」を使うかというと、
『(他人から言われなくても)夢中になれること』
『いつも考えていること』
『いつも関心を持ち続けていること』
これでしかありません。
「他人と比べて優秀であること/勝つこと」
「他人から称賛されること」
「他人から一目置かれること」
「他人から “ありがとう” と言われること」
は、結果でしかありません。
でも『勝ちたい』『褒められたい』ですよね。
よくわかります。
でも、それはエゴです。
エゴがあるから頑張れることもあります。
子供時代は常にチャレンジして何かを得る時代です。
けれど、
世界は広いし、10年経てば次の世代の人が育ってきます。
「他人との比較」
「他人からの称賛」
は、やる気のもとになりますが、
そんな「他人」というあっちこっち揺れ動く基準に任せていたら、心が不安定になるだけです。
---------------
だからこそ、
『(他人から言われなくても)夢中になれること』
『いつも考えていること』
『いつも関心を持ち続けていること』
が大切なんです。
こういうものだったら、
「やり方・方法を無限に思いつく」
「他人に協力を求めることに躊躇しない」
「自分の力を発揮できる分野、他人に頼む分野を区分けして考えられる」
「失敗はない。すべて途中の試行錯誤の結果」
「努力しようと思わなくても、実際には努力している」
「途中の他人の評価が気にならない」
「ほかの人の意見を参考意見として聞くことができる」
という、いいことだらけです。
表題の
「天才」のまま生きていくために
この答えは、
『夢中になれるものに、夢中になって取り組む』
~~~~~~
あ、そうだ。
こう書くと、夢中になれるものに
「テレビ」
「ゲーム」
「マンガ」
と挙げる人も出てくるかもしれません。
対象は、
『出来上がったものをただ使う(消費する)のではなく、
自分で作りだす(創造する、クリエイトする)もの』
です。消費していちゃいけません。
もし、夢中になっていると、
「自分で作りだす」ためには、努力しなくてもある程度できるレベルでは満足できないはずで、
「努力」しなければならなくなります。
本人は、
「面白い」と思いつつ、
ほんのちょっとだけ「ちょっと大変だなあ」と思っているかもしれませんが、
「努力している」とか「面倒なこと」なんて思っちゃいないはずです。
そんなものです。
~~~~~~
※「テレビ、ゲーム、マンガ」に夢中になることについて
『夢中になる経験』というのは大事ですね。
夢中になる経験がないよりもある方がよいに決まっています。
将来に絶対に力になります。
それでもね。
ほかの人が決まりを決めたゲームなどの世界の中でどれだけ夢中になっていても、
それは『他人の夢』でしかありません。
やはり自分で創り出さないといけないと思うのです。
経験をして、失敗して、繰り返して、やり方を変えて、見通して・・・
それは、自分の夢でやってもらいたいのです。
人間が生きるときには、
『解説書』『虎の巻』『裏道紹介』などというものはありません。
それらがないところを生きていくためのトレーニング、
自分の「天才」「才能」を知るのが、子供時代です。
(もちろん、大人になっても続きます)
だから、受け身で「中毒症状」のように夢中になるだけなのはお薦めしません。
といいつつも、小学校中学年くらいまでのロボット教室の生徒たちや甥っ子姪っ子を見ていると、
「体力は無尽蔵か?」
というくらいに走り回っているので、心配ないかもしれません。
問題は、小学校高学年から中学生だな。
特に失敗を嫌がるので、だいたいで間に合わせようとし、チャレンジしなくなります。
それは、
チャレンジやその子の思いの根っこにあるものを大人が見ようとしていないせいかもしれないので、大人や社会が原因でもあります。
ロボット教室や、少なくとも僕の周りでは「認められていると感じている子」になってもらえたらと思います。
~~~~~~
話を戻すと、天才や才能とは、
『楽に努力しなくてもできること』
ではなくて、
その時の結果だけから見ると
飛び抜けてすごい結果が出ていなくても、
『自然にやっている行動や考え方』で、別の言い方をすると
『本人は努力しているように思っていないけれど、周りからはそう見えること』
です。
あなたの才能や天才を生かしましょう。
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若狭 喜弘(Yoshi)
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