「日本が安くなってパワーを得た」としたら次は?
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et cetera-opinion
僕の欲しかった切り口の紹介。
日本が安くなったのは、悪いことではないhttps://cakes.mu/posts/12416
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日本は安くはなったけれど、それはひとつのチャンスであることを十分に理解したい。
安くなったということは、別のパワーを得たという言い方もできる。
日本の優れた製品や文化、ビジネススキルを、アジアの富裕層が勝手に世界へアピールしてくれるのだ。
(リンク先より引用)
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「じゃぶじゃぶと大量に使うことが経済の中心になる」
という言葉がある。
例えば、
石油から貴重な成分を抽出した後の液体が安く大量に余ったので、それを活用しようと化学工業が発展した、とか
ベビーブームの子供たちが就職するために「金の卵」とたたえられて都会に働きに出た、とか
ユニクロのフリース、とか
「売られるもの」「流通するもの」
それらが人であっても、それらが大儲けすることはない。
でも、必ず必要とされるということは、収入が低くても食いはぐれることはない。働きの実質の価値より常に収入は低いが。
大儲けするのは、それらを流通させる人。
ただし、大量に流通することで、
宣伝をしなくても勝手に宣伝してくれるようなもので効果も高く、
大量消費はさらに大量消費を招き、
流通させる人は大儲けし、
「流通するもの」の人は、常に必要とされる。
流通させる人だけに主導権があって、
「代わりはいくらでもいる」
と言えるように思われてしまうが、
「流通するもの」の人の側にも、
「意見を言って相手に受け入れさせる力」もまた上がる。
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ということは、リンク先の堀江さんの文章は、
「日本が相対的に安くなったと感じてもらえて、
じゃぶじゃぶと使ってもらえることで、
勝手に自分にとっての価値を見つけ出してくれて、
役に立つとなったら、
勝手に宣伝してくれる。
同時にそれは日本が
「流通するもの」になってしまうことを意味するが、
それが悪いことではない。
「意見を言って相手に受け入れさせる力」もまた上がる。」
ということなんじゃないかと思う。
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日本での発想は、どうしても
「高価格、高付加価値」だけを目指してしまう
が、
「相対的に安く、高品質」
も、物やサービスによっては目指してもいいのではないだろうか。
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松下幸之助さんの書籍で読んだことだが、
かつての日本は、「安かろう、悪かろう」の代名詞のように言われていたという。
例えば作ったネジの精度も、日本製に比べてアメリカ製はけた違いに精度高く均質な加工がされていたという。
それでも当時、日本製の製品も売れたものは売れたのだし、
今では高品質になっている。
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これからの日本は、2つの方向性があるだろう。
・対象となる国のニーズを完全にリサーチして、
それに応じたものやサービスを提供する。
・何を「価値が高い」と評価されるかわからないのだから、
コンテンツ自体は、鎖国するのと同じようなくらいに閉鎖的に
文化として、今の日本に住んでいる人が必要なものを突き詰めていく。
そのコンテンツのサービス提供は、
グローバルに「体験を中心とした」ものを柔軟に提供する。
(例えば、祭は観光を目指さず、住んでいる地元の人の
必要なものだけを行い、外部の人を排除する。
それの観光は、体験する場などを設け、
相手の文化的要求(礼拝所など)を満たしつつ、
こちらの文化もまた尊重してもらう)
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日本の温泉旅館の、
食べきれないほどの料理を出して
高価格の宿泊料を請求する
ビジネスモデルは早く終わらせないといけないと思っている。
富裕者層は、もちろん高品質の料理を求めるだろうが、
「食べきれないほど」
という量は求めていないと思われる。
上げ善据え膳で、何もできない子供のように扱われることも望んでいなと思われる。
対等の大人として、
お客様のプライベートの領域は自分でやっていただき、
その代わり求められるサポートは、
言われる前に気づかい・心配りをする
という扱いをした方がいいと思うのだ。
それができないから、
「お・も・て・な・し」などと言って、
「定型」で「押し付け」のサービスをしようとするのだが。
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僕の仕事の話へ。
僕はね。
日本人のコーチ料金も世界の視点で見たら相対的に安いのではないか、と思う。
グローバルを意識した料金に値上げするのも一つの考え方だが、
今の値段でグローバル対応するのもいいのではないか、と思うのだ。
個人の要望としては、
世界を相手にするが、
日本語でコーチングを受けようという人を対象にしたい。
というのはどうだろうか?
※ここまで書いて気づいた。
『ZEN(≒禅)』はすでにグローバル化している。
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もしくは、
子供たちにこれらの考え方を身につけて、
自分自身の捉え方、社会の捉え方を見直してもらい、
柔軟に発想を育てる力をつけるための場をつくるか。
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