理化学研究所の小保方さんの論文にかかわる騒動について思うこと
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理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが英科学誌ネイチャーに発表した新万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文にかかわる騒動について思うこと
情報は、ニュースソースにありますし、様々な学会でも「研究者」として検証されていると思いますので、詳細は省きます。
ここで正確に書こうとしても、日々状況が変わっていますので、今回の事件についての資料的価値は求めていませんので。
さて本文です。
確かに、小保方さんの論文の、「論文としての厳密性」がないことの証拠が積み重なってきました。
今回、文章に書こうと思ったのは、
「世の中の人が批判するのは構わないが、
空気や雰囲気で批判が鋭くなりすぎではないかな」
と感じたからでした。
先日BLOGOS(ブロゴス)にこのような記事がありました。
「3年前の震災直後に起きたおかしな8つの現象
~過ちを繰り返さないために
http://blogos.com/article/82081/ 」
「日本人の国民性」などとすべての人を十把一絡げにはしたくありませんが、震災直後の騒動と同じ臭いを感じるのです。
もしかしたら、憤っている人も、マスコミも、
『騙された!』
と思っているのでは?
こんな風に、感情的に反応しているだけのように感じられてなりません。
そういえば、小泉純一郎元首相も「東電に騙された」と憤っていました。
科学的態度は、科学者をモデルにするのが一番です。
このような記事がありました。
「経緯や責任の検証チームも=理研センター長が意向
-STAP問題、真偽は対象外
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-2014031700886/1.htm 」
この記事自体も、私が取材をした一次情報ではなく、二次、三次情報ですから、情報が間違っていたり、省略やニュアンスがずれていたりするかもしれません。
それでも、
『研究内容自体を対象とせず、
論文の不正の有無と、問題の経緯、責任の所在を調べる
検証チームを作る』
は、研究機関としてごくまっとうな対応だと感じます。
「自分が正しいこと」「相手が間違っていること」がはっきりしていれば、とてつもなく強く攻撃的に出る人が多くいます。
あまり、そのようなシーソー的考えをしないほうが、穏やかに幸せに生きられると思うのです。
「正しいこと」は、見方を変えたり、新しい情報が出てきたら、簡単にひっくり返るものです。
本当の意味で「科学者として」議論しているのでなければ、「正しいこと」も「間違っていること」も、ともに「野次馬」として勝手なことを言っているだけです。
震災に関する記事のように、「正しそうだから」「大勢側だから」「空気から」極論に走ったり、妙に敏感になったり、被害者意識を持ったりするのは、そう思う私たちにとっても、研究者(今回は小保方さん)にとっても、幸せなことではありません。
研究者は、とんでもない発想を思いつき、実験し、検証し、その発想がうまくいくのかどうか、うまくいく条件はどんな時なのかを調べていきます。
研究者同士の議論は、「正しい」「間違っている」ではなく、
「検証していない視点で、その発想はうまくいくのか」です。
研究者は研究者として、科学的態度を取らなかったら制裁を受けます。
それで十分ではないでしょうか。
自分さえも欺いて結果的に嘘をつくのは良くないけれど、
尖がった研究者、
研究者だけでなく、尖がった生き方、自在な生き方をする人を増やしていくことが大切だと思うのです。
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