「ヒドーイ」のは誰?
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et cetera-opinion
誰が「ヒドーイ」のか、考えてください。
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①昔ラジオを聞いていたら、女性がゲストで出演されました。
「女性の権利を守る」活動をしている人だったと記憶しています。
その女性が、ラジオのパーソナリティとこのような会話をしました。
女性「女性の賃金は低いと思いますか?」
パーソナリティ(以降、パ)「実際に低いと思いますよ」
女性「(突然切れて)そんなことを言っているから駄目なんです。何も変わらないんです」
パ 「事実がどうかを聞かれたので、そう答えただけで、・・・・」
その後、パーソナリティは、そのコーナーの時間が終わるのを心待ちにするような声になった。
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②高校時代の友だちとの飲み会で。
ある2人の女性の会話。
女性1「高校時代、○○ちゃん、△△君から告白されて、『気持ち悪い、生理的にダメ。どうしよう』と言っていたよ」
女性2「ヒドーイ」
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①、②どちらの場合も、「ヒドーイ」と感情の矛先にされたのは、
①の場合は「パーソナリティ」、②の場合は「女性1」です。
本当にひどいのは、
①の場合は今の各企業だし、①の場合は「○○ちゃん」です。
単なる話のネタにするつもりではなく、
①の場合は「社会が変わらないと」と思っているし、
②の場合は「○○ちゃんの言葉遣いと、言い方は、人としてしてはいけない」と思っているのです。
つまり、そんな状況は言い方を変えたいと思っている人が、
「事実をきちんと認識するために」
話しているのです。
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橋下大阪市長の場合、「必要性が高い話題であるか」「内容」「言い方」「タイミング」で適切だとは思いませんが、
心を入れ替えて行動を変えなきゃいけない当事者からも
「ヒドーイ」
と言われている状況です。
橋下市長って、ロジカル思考の人だから、
「この言葉を普通に考えたら、こんなことを言っているよな」
ということがわかる人です。
感情のジャッジが入らない人です。
政治家なんだから、そのまま口に出せばいいというものじゃありませんが。
みなさん、苦情や文句を言う先は、橋下市長じゃないですよ。
もし、苦情を言うとしたら、
「戦争を起こした者」
「戦争がそういうものだと理解していなかった者」
「そういう事実を引き起こした関係者(例えば、当時の政府や軍など)」
「証拠を残さないように運用した関係者」
です。
「戦後生まれなので、私には責任ありません」などと言うのは、愚かなものです。
赦しを請うものの態度ではありません。
橋下市長に文句を言えるのは、
「せっかく適当に誤魔化してほとぼりが冷めた頃にやろうと思って
きたのに、そんなにはっきり言われたら、世間から警戒されて何
もできなくなるじゃないか」
と思っている、利害関係者
かな。
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この問題に深入りしたくないのですが、大阪弁護士会の懲戒請求ことなど、問題の本質の議論がちっともされていないので、三度記事にしました。
問題の本質とは、「歴史上の事実」です。
見たくないこと、政府の公式の書類が無いことも多々あるでしょうけれど。
誠実な証言者の言葉を積み重ねていくしかありません。
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