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「効率化」、「創造」、そして「多様性」

公開日: : et cetera-opinion

 この話を知ってから、『効率化』、そして『創造』という言葉についての気持ちが変わりました。

 何度も紹介しているこの本からの引用です。

    単純な脳、複雑な「私」
    By 池谷裕二
    http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/4255004323
    

 それはどんな話かというと、・・・・・・
 上記の書籍の「目の網膜は進化の失敗作をそのまま使っている」(232ページ)のお話です。

 講演の会話を文章にした体裁なので、整理すると、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 脳や身体の構造って、すごく精密にできているようでいて、意外と「使い回し」もしているし、場合によってはルーズなつくりになっている。
 目の網膜は、光を電気信号に変換する装置なのだけれど、完璧に効率的・・・とは言えない。
 網膜は何層にもなった薄い膜構造になっていて、光を感知するセンサ細胞は一番深いところにある。
 目に入ってきた光は、センサに届く前に、上層にある細胞を透過してこなくてはならない。
 さらに、センサで電気に変換された信号は、脳の方向に送り込むのではなく、配線を浅い方向に戻す。
 さらに配線は、脳に信号を届ける必要があるから、眼球に穴をあけて通してある。それが「盲点」。

(上記書籍より引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 もう一つ話を付け加えます。
 この内容について、どこに書いているか調べましたが、発見できなかったので、「National Geographic」から引用します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 鳥の羽は、何のために生まれたか、である。
 恐竜が飛ぶ機能を持つために、鱗から進化させたという考え方もあるが、鳥類と爬虫類が枝分かれする前のワニ類にも、羽の形成にかかわる遺伝子を持っていることがわかっている。
 つまり、鳥類と爬虫類が枝分かれする前のワニ類の祖先は羽を持っていた可能性があるのだ。
 もし、飛行のためでないとしたら、羽にはどんな利点があるのだろうか。
 「保温」のため、という説もある。

http://nationalgeographic.jp/nng/magazine/1102/feature01/ より引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 最後の説を採用すると、

   「鳥類は、恐竜が進化の途中で「保温」のために身につけた羽毛を、飛ぶために
    使っている」

 ということになるのです。

---------------------------------

 どういうことかと言いますと、
 単純な脳、複雑な「私」の池谷さんの言葉を借りますと、

    ●生物は、効率的に進化してきたなんてことはない。
    ●今持っている機能を使い回して、新しい機能を身につけている。
    ●その方法でしか進化できない。

 自分が神さまで、今からだったら、もっと効率的な構造にすることもできるのでしょうが。

 これを、日常の当てはめるのは強引な気がしますが、なんとなく納得もできます。

    ●本当の意味での「創造」はない。
    ●結局は、「使い回し」「組み合わせ」である。

 そして、

    ●「効率化」は、すべてを眺める視点を持つことで、「造り直」して実現する。

---------------------------------

 追加して。もう一つ簡単に紹介します。
 池谷さんは「ひねくれアリ」のことも書かれています。
 簡単に記すと、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「優等生の働きアリ」によって、同じ習慣を繰り返し行うことができる。
 でも、「皆と一緒の行動をしないひねくれアリ」によって、最短の効率的な経路を見つけられる。

(上記書籍より引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ということは、「生物の進化」から学ぶと、

    ●「効率化」は、すべてを眺める視点を持つことで、「造り直」して実現する。

 という方法で、「効率的」に「効率的」な方法を探すよりも、

    ●ランダムな発想と行動をする者を集団に一定割合入れておいた方が、
     「効率的な結果」を得られる。

 ということが言えそうです。
 『多様性』の大事さです。

 『効率化』『創造』から、『多様性』までやってきました。

 生物の進化からすると、自然なことです。
 こんな風に見ると、自分や社会や仲間を見る眼が変わってきます。

 あなたは、どう感じますか?

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