*

「選挙」って、「社会の多様性」を映すもの

公開日: : et cetera-opinion

 選挙のことで、やっとわかったことがあります。
 今まで、「変だな」と思っていても、「問い」の形にもなっていなかったこと。

 もし、多数決だけで決まるのだったら、野党なんていらないの?
 もし、多数決だけが重要なのだったら、野党なんていらないの?
 「私たちの代表」っていうけれど、応援していた候補が落選したら、「私たちの代表」は議会に居ないの?

 先の記事、

   「選挙って、何を選ぶものなんだろう?
    https://views.core-infinity.jp/?p=885

 でも考えました。

--------------------------

 これまで、学校で、テレビで、新聞で、教えられてきたことが「間違い」というか、「勘違いさせる」ことだったんだなあ、と気づいたのです。

--------------------------

 だってね。
 先日回答した、「参議院議員選挙に向けた電話アンケート」で、自分の思いに気づいたのです。

 何せ15分間ですから、すべての質問を覚えていませんが、印象的なものは、

    ・政権運営能力があると思う政党は?
    ・誰に首相を任せたい?

    (ほかに、「争点になっていることいろいろ」「海外の国(10か国程度)
     に対する印象」「投票しようと思う政党」「過去投票した政党」など)

 私の答えは、

 ・政権運営能力があると思う政党は?

   自民党。
   ただし、しばらく前の、党内に考え方の多様性を含んでいた時代の自民党。
   なお、「政権運営能力」であって、「主張・方向性」はプラスの評を価していません。

 ・誰に首相を任せたい?

   思い浮かばず。
   政党と同様に、「主義・主張」と「行政能力(=政権運営能力)」の両方が
  大切です。
   片方だけでも、私が満足すると感じる人はいません。

--------------------------

 あちこちに飛びました。
 整理します。

 すべての話は、この単語に集約されます。

    『多様性』

 しかも、

    『今の社会とそっくりで瓜二つの多様性』

 これです。

 政治というものは、
 どちらも一理ある複数の立場の人からの要望を、上手に交通整理して実行していくことです。
 話は常に、立場により対立するものばかりです。
 政治は、時に実行し、時に実行しません。

 それを市民に納得してもらい、または市民に仕方なくも受け入れてもらうのが、政治家の役目です。

 そして、

    『自分自身とそっくりで瓜二つの多様性』

 選挙の結果、こうなるのです。

--------------------------

 最初の問いに戻りましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 もし、多数決だけで決まるのだったら、野党なんていらないの?
 もし、多数決だけが重要なのだったら、野党なんていらないの?
 「私たちの代表」っていうけれど、応援していた候補が落選したら、「私たちの代表」は議会に居ないの?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「私たちの代表」は、選挙で選ばれた全員です。
 もっと言うと、「私の代表」が、選挙で選ばれた全員です。

 党派で、性別で、主義主張で、区別やラベル貼りしてはいけません。

 結局、すべてが、「私自身」なんです。
 政治のレベルが低いなあ、と思ったら、私のレベルが低いんです。
 つべこべ言っている場合じゃありません。

 政治を変えたければ、私が変わらなけれべならないんです。

 もっとも、
 選挙制度はより公平・・・・「公平」という言葉の怪しさ・難しさはよく考えてくださいね。
 でも、より公平にしなくてはいけません。

--------------------------

 もう一つ、「野党」の必要性です。
 野党、与党って、対立する構図で考えるのは止めにしませんか?

 面白いし、わかりやすいと感じるかもしれませんが、
 話し合いは、2者の対立から起こる/深まるのではなく、
 多様な考えを出し合う中で、話し合いが起こり、深まるのです。

 だからこそ、「多様性」なのです。

 その多様性は、社会を反映し、あなた自身を反映したものです。

 先の記事を再掲しますと、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「解決しようとする共通の目的を持ち、それぞれが責任を持った
     答えを持ち寄って、それを評価することなしに同じレベルで見
     比べ、一緒のテーブルで話し合うからこそ出てくる、一段高い
     次のレベルのアイディアを導く」

 という意識で議論していただきたいのです。
 「利益団体の利益を守る」という視点は、とてもちっぽけなエゴです。

(上記記事より引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 だから、あなたの応援した候補が落選したとしても、選ばれた議員は、あなたを反映しています。
 もちろん、今の日本を反映しています。

 議会というところは、分捕り合戦をするところではなく、
 多様性を活かして、未知の問題の解決策を探っていくところです。
 だからこそ、党のリーダーは関係ありません。

 リーダー(=導こうとする人)にすべてを委ねよう、としてはいけません。
 リーダーに、自分の主張を代弁させようとしてもいけません。
 もちろん、リーダーに、自分の利益を誘導させようとしてもいけません。

 リーダーは、議論が円滑に進むように用意する人
       緊急課題が起こった時には、その時に集中すべきテーマで行動する人
       そして、いざという時に責任を取る人
 です。

--------------------------

 多様な人がお互いに敬意を表しながら、自分が考え抜いたことを語る社会が強い社会です。

    「解決しようとする共通の目的を持ち、それぞれが責任を持った
     答えを持ち寄って、それを評価することなしに同じレベルで見
     比べ、一緒のテーブルで話し合うからこそ出てくる、一段高い
     次のレベルのアイディアを導く」

 これに同意できる、社会を反映した多様な人で議会ができるよう、議員を選びましょう。

Follow me!

Facebook にシェア
LinkedIn にシェア
[`evernote` not found]
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

他人の「ブランド」にタダ乗りしていませんか?

Brand / loop_oh[/caption]  大手高級レストランのメニュー偽装のニュ

記事を読む

コーチングのPCC,MCC資格

PCC,MCC資格 下記は、翻訳の際に誤りを含めた可能性があります。 正しくは、出典をご覧く

記事を読む

あなたが、わたしに対して反対意見を言うことの権利は命がけで守る

"Persevere" wildflower Pendant / rubygirlcreation

記事を読む

「スター」との異文化交流

 このBlogは、「人の役に立つために」などと考えずに書くと決めているので、続けてもう1本。

記事を読む

対話のテーブルにつく人

石井ゆかりさんのおとめ座の星占い(2013年3月25日)にこのような記述がありました。 ややこ

記事を読む

到着「商売指南書 新井流」

今日受け取りました。 本当は7日に着いていたのですが、ポストに入りきらずに、郵便局に留まっていまし

記事を読む

「The Lab. みんなで世界一研究所」

 JR大阪駅の北側に新たに建設された「グランフロント大阪」に、「ナレッジキャピタル(知的創造拠点)」

記事を読む

コンデジの矜持

 こちらのサイトに書きたい気分なので、こんな記事を。  最近、新しいカメラを買いました。

記事を読む

あなたのサービス心が後輩をつぶす

> 漫画家は漫画の未来のために「原稿料いりません」をしてはいけないのだ。 > 伊藤理佐 (オトナ

記事を読む

先生、何歳?

 ロボット教室にて。  「若くないけど、若狭先生!」  「そうじゃなくて、いつも若い若狭先生

記事を読む

デイタイム・ショート・コーチングの感想をいただきました。

デイタイム・ショート・コーチングの感想をいただきました。 (

Vol. 122 [「老害」って人のことを笑えない]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

Vol. 121 [「コーチングのエッセンスを体験しよう」を開催して]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

それは美しいか?

武田鉄矢 今朝の3枚おろし「経営者のアートとサイエンス」(

樹木希林さん

【樹木希林さん】  亡くなって1か月半にもなって、それも

→もっと見る

  • 「メール通信」読者の方は、体験ミーティング(3,000円/45分)が1回無料です。
  • 素の自分をさらけ出せる場『原点』を一緒に創るコーチ
    若狭 喜弘(Yoshi:よし)
    です。

    素の自分をさらけ出せる、安心・安全な場『原点』をまだ持っていない人と一緒に『原点』を創っていくのが、私の役割です。

    詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
    http://core-infinity.sakura.ne.jp/?page_id=516

PAGE TOP
PAGE TOP ↑