「ロボットの設計は、そのお手本としての人間が十分にわかっていなければできるものではありません。」
公開日:
:
最終更新日:2016/12/31
et cetera-life
(こころの水鏡)ロボット、作る人間を映す 興福寺貫首・多川俊映 より
孫引きになりますが、この一文を。
> ロボットの設計は、そのお手本としての人間が十分にわかっていなければできるものではありません。
> 『森政弘の佛教(ぶっきょう)入門』
ここで述べられているのは、おそらく「人間性」といったことだろうと思います。
けれど、すでに実用化されているロボットの
動作の『判断』
だけでも、人間が理解して指示を出すのは大変です。
人間には、五感(六感、七感なども)をバランスよく使っています。
けれど、優先順位があり、
時として優先される直感があったりします。
それも、バランスよく使っています。
これをロボットの指示するのは大変です。
何を優先するのか、
複数の感覚の合わせ技もありなのか、
緊急で飛び込んでくる情報にどのように対応するか?
ロボット作りは、この問題に直面します。
いや、小学生以上対象の「ロボット教室(プログラムあり)」では、
この大変さに、生徒が直面するのです。
自分が無意識にやっていることを言語化して、
さらにプログラムに作り込んでいく作業です。
「ロボットにやらせるより、自分がやったほうが早いわ」
「上手に作られたプログラムを使わせてもらったら十分」
それはそうなのですが、
「ロボットつくりは、人間を知ること」
としたら、
考えることをあきらめないで、試行錯誤して頭がぐちゃぐちゃになる経験をしほしい、と思っています。
実はそれは、
「他人を知る」
「人というものを知る」
「自分を知る」
ことになるのですから。
関連記事
-
-
力が出てくるだけでなく、気持ちまでやさしくなるような
このあいだ、数年前の新聞が出てきました。 4コマ漫画がなかなかいい味をしていたので、ここで
-
-
友達は増えているか?
> よく考えたら会社員時代は友達が一人も増えていなかったんですよ。 > 伊藤洋志 (折々のこと
-
-
太巻さん(あまちゃん)のコミュニケーション能力
Sea urchin / shankaronline[/caption] 太巻さん(あまちゃ
-
-
ロボット教育、プログラム教育で、「目的としていないもの」を手に入れろ
ロボット教育、プログラム教育を 文部科学省は、2020年から小学校以上の必修にしようという案が出て
-
-
拍手は、空っぽの抱擁だとしたら
> 拍手は、明らかに空っぽの抱擁に、空っぽの叩(たた)く動作が加わったものとみることができる >
-
-
着族分類プロジェクト・・・でそれを聞いてさらに着った
着想くらぶhttps://www.facebook.com/groups/IdeationSF/
-
-
子供を子供扱いしないで、「生きる力」を思い出させる
幼稚園児を子供扱いしなかったら驚きの成長をとげた話http://blog.tinect.jp/?p=
-
-
「四十にして惑わず」から「四十になったら、できた限界を越えよ」へ
『プロに論語 第2回 イントロ・その2 http://www.mishimaga.com/pro
-
-
「今」の時代を後でわかるように記録する
> 街のショーウインドーの品物を歴史博物館の陳列品と同列に見るのである。 > 今(こん)和次郎
PREV :
何もわからない子供に一番好まれるのは・・・・
NEXT :
新年おめでとうございます


