他人の「ブランド」にタダ乗りしていませんか?
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大手高級レストランのメニュー偽装のニュースがにぎわっていますが、かつてこのような体験をしたことがあります。
かなり昔のことなので、正確には覚えていないのだけれど。
学生時代にアルバイトしていた、駅前にあるホテルの最上階のレストランでのこと。
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メニューに「しぼりたてジュース」と書いてあるジュースは、バーカウンターの中で果物を切って絞り、作りたてをお出ししていました。
「フレッシュジュース」と書いてあるジュースは、フレッシュジュースと書いてある紙パックからグラスに注いで、グラスを配膳してお出ししていました。
驚いていると、「フレッシュ(=加熱していない)だからこれでいいんだ」と言われました。
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一般的な常識と、業界の専門用語とのずれがあったのでしょう。
今でも、それはあるのでしょう。
「専門用語」は世間の常識とは違っても、「正しいこと」ですから。
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そして、メニュー偽装の問題は、
「原材料費の差額」
の問題ではなく、
「ブランド産品を名前に使うことで、価値が高いと見せかけた
”販売価格の差額” 」
の問題だと思うのです。
私が行くことがある格安の居酒屋では、「仕入れ値」のわずかな上下が経営の大問題になります。
しかし、大手高級レストランでは、仕入れ値の上下は誤差の範囲です。
そんな
『価値が(少しでも)高いと思わせるブランド戦略』
は、どこの業界でもありますね。
コーチ業界でも、講師業界でも。
希少性を煽る人もいます。
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私(Yoshi:よし)は、食事に行ってメニューを見た時に、
「ブランド名なんてどうでもいいから、
安全でおいしいものを出してよ。
その品の適切な値段をつけてもらったらいいから」
と思います。
「ブランド」は、リスクを引き受けた、生産者が得たものですから、それは否定しません。
ただ、それにタダ乗りしたお店では、それだけで「上げ底の値段」をつけているから許せないのです。
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人が権威やブランドに弱いのは、仕方ないことです。
でも、私は、自分を「上げ底」したくありません。
(一応、必要な人もいるかと思って、資格などの情報を公開していますが)
むしろ、「若狭ブランド」で選ばれたいのです。
あなたは、どんな「ブランド戦略」を取っていますか?
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