他人の「ブランド」にタダ乗りしていませんか?
公開日:
:
et cetera-opinion
大手高級レストランのメニュー偽装のニュースがにぎわっていますが、かつてこのような体験をしたことがあります。
かなり昔のことなので、正確には覚えていないのだけれど。
学生時代にアルバイトしていた、駅前にあるホテルの最上階のレストランでのこと。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
メニューに「しぼりたてジュース」と書いてあるジュースは、バーカウンターの中で果物を切って絞り、作りたてをお出ししていました。
「フレッシュジュース」と書いてあるジュースは、フレッシュジュースと書いてある紙パックからグラスに注いで、グラスを配膳してお出ししていました。
驚いていると、「フレッシュ(=加熱していない)だからこれでいいんだ」と言われました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一般的な常識と、業界の専門用語とのずれがあったのでしょう。
今でも、それはあるのでしょう。
「専門用語」は世間の常識とは違っても、「正しいこと」ですから。
----------------------------
そして、メニュー偽装の問題は、
「原材料費の差額」
の問題ではなく、
「ブランド産品を名前に使うことで、価値が高いと見せかけた
”販売価格の差額” 」
の問題だと思うのです。
私が行くことがある格安の居酒屋では、「仕入れ値」のわずかな上下が経営の大問題になります。
しかし、大手高級レストランでは、仕入れ値の上下は誤差の範囲です。
そんな
『価値が(少しでも)高いと思わせるブランド戦略』
は、どこの業界でもありますね。
コーチ業界でも、講師業界でも。
希少性を煽る人もいます。
----------------------------
私(Yoshi:よし)は、食事に行ってメニューを見た時に、
「ブランド名なんてどうでもいいから、
安全でおいしいものを出してよ。
その品の適切な値段をつけてもらったらいいから」
と思います。
「ブランド」は、リスクを引き受けた、生産者が得たものですから、それは否定しません。
ただ、それにタダ乗りしたお店では、それだけで「上げ底の値段」をつけているから許せないのです。
----------------------------
人が権威やブランドに弱いのは、仕方ないことです。
でも、私は、自分を「上げ底」したくありません。
(一応、必要な人もいるかと思って、資格などの情報を公開していますが)
むしろ、「若狭ブランド」で選ばれたいのです。
あなたは、どんな「ブランド戦略」を取っていますか?
関連記事
-
-
自立と依存、希望と絶望
https://www.tokyo-jinken.or.jp/publication/tj_56_i
-
-
「ゲリラ豪雨」って嫌な言葉!
Quick Shower / eole[/caption] すごいね。 夕立が通り過ぎてい
-
-
滋賀県知事選挙は、7月13日に投開票です。
at the voting booth / theocean[/caption] 本来、滋
-
-
NLPトレーナーになる方法のまとめ
「NLPトレーナーになるには、どこで学んだらいいですか?」 と質問されました。その時の回答です。
-
-
みんなの中で共通する無意識
> 「僕はね、集合的無意識にアクセスしたいと思っているんですよ」 (一語一会)映画プロデューサー・
-
-
「教育」を実験してもいいじゃないか
> 教育はもつとも実験室化してはならぬものでありながら、もつとも実験室化しやすいもの > 福田恆存
-
-
『国の形(ビジョン)』はコーチングの『目標・目的』だから、『私』が決めないで誰が決める?
「プレミアム商品券」って、 国からの『税金』のバラマキだよなあ、 と思うに至って。
-
-
それでも「何のために人間は生きるか」を自分に問おうよ。
> 「何のために」人間は生きるかという問い……を拒否することが〈生きる〉ということの現実性だというだ
-
-
ディベートとダイアログ
敗戦の日にあたり、国内も国外も、 「私が正しい」と思い込みの評価だったり、捏造した事実だったり
-
-
「The Lab. みんなで世界一研究所」
JR大阪駅の北側に新たに建設された「グランフロント大阪」に、「ナレッジキャピタル(知的創造拠点)」
PREV :
新聞記事より 「消えた年金」について
NEXT :
あなたが、わたしに対して反対意見を言うことの権利は命がけで守る