Vol. 106　[承認はとっても大事］

公開日： 2017/06/04 : Core Infinity 通信

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　　Core Infinity 通信【Vol. 106】　　　2017/06/03
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　リフレクション・コーチングの若狭喜弘（Yoshi：よし）です。
　『Core Infinity 通信』を引き続きご購読いただきましてありがとうござい
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　5月に出せなかった「Core Infinity 通信5月号」です。
　6月号はそのうちに・・・。

【承認はとっても大事】

　コーチングの世界のことば「承認」です。
　コーチングの発祥の地アメリカでは「Acknowledgement」です。

　平らにいうと、「そのままを認めること」です。

　もっというと、「そのままで『君だよ』と認めること」です。

　何かできるからいいとか、何かを持っているからいいとか、
　できないから駄目だとか、持っていないから駄目だとか、

　そんなもの全然関係なく、

　「君がいろいろ考えて、
　　いろいろ行動して、
　　その結果を受け入れている。
　　そこにいるだけでいいんだよ」

　と伝えることです。

～～～～～～～～～

　おそらく、僕がロボット教室で一番時間を使っているのは承認です。

「今日は暑かったね」
「脚は何をやってケガしたの？」
「（ロボット作りの途中の）ここまで一人でやったね」
「これによく気づいたね」
「テキストにはない方法けれど、これも一つのやり方だね」
「回答例とは違う結果だけど、実際にこの通りに動いていたよね」
「見本を見なくても、君ならできるはずだけどな」
「ここのページをすっ飛ばしてよく見ていなかっただろう」
「急ぐと、丁寧に見ない癖があるなあ」
「この問題やった？」
「終了時間にちょうど終わるように時間配分しているね」
「はい、どうぞ。前回約束していたもの」
「前に、○○といった工夫をしたロボットをつくっていたよな」
「ごめん。その話を覚えていない」
「ホント、人のお世話をするのが好きだなあ」
「助けてくれてありがとう」
「そうだな。そうやって許可を得てくれるのはありがたいな」

　生徒の行動を肯定しているばかりではないことがわかります。
　ほめているばかりでないことも。

　生徒の欠点を指摘するときもあります。
　（欠点ではなく、伝えたいのは行動の特徴や癖です）

　本人の能力から考えて、力を発揮していないと思えるときにはそう言います。
　（年齢ではなく、あくまでも本人の能力と比較してです）

　これらはすべて承認です。

～～～～～～～～～

　ほかに、
「ロボット教室で使うパソコンのセットアップ希望者を募る」
「ロボット教室のロゴを募集する」
「ロボットコンテスト『WAKASA CUP』を開催する」
「遅れている生徒に、どのようにしたら追いつけるか自分でスケジュールを考えさせる」
「生徒が自分で考えて、自分でスケジュールを組むことを助けるため、塾で通常行われている、回数や期間の制限をなくしている」

　といった、依頼したり、環境を整えたりしています。

～～～～～～～～～

　最初に書いた「承認」は、まさに「教科書的」な承認です。
　まとめて、それなりの恰好をととのえるとこのようになります。

　でも、実際は、一人の個人との一瞬のコミュニケーションです。
　考えたり、心がけていたりしてできることではありません。

　コーチングのセッション（面談や会話）では、意識して練習することができますが、
　現実のコミュニケーションの一瞬は、
　型の通りにはなりません。
　結果として型通りになったとしても、型を狙ってすることはできません。
　（結局はきちんと行動と反応を振り返ることによってそれも練習になるのですが）

～～～～～～～～～

　ではどうやって「承認」するかというと、

　　　『愛』

　です。

　半ば冗談ですが具体的には、

　　　・相手を観察する。
　　　・ジャッジをしないで事実を伝える。
　　　・相手もジャッジされる感覚を持たずに「Yes」といえることを伝える。
　　　・相手の目的を知っている。（相手が自覚していないかもしれないことも）
　　　・テキスト（研修なら企業）の本当の目的を知る。
　　　・決められたプロセスにとらわれない。
　　　・能力のレベルを知っている。（ズルさも）
　　　・能力のレベル向上で得られることを具体的にイメージできる。
　　　・謝罪、感謝は、躊躇せずにきちんと伝える。
　　　・相手が考えること、決めることをきちんと伝え、結果を待つ。
　　　・公平に機会を与え、依頼する。
　　　・能力よりも自主性・主体性がある人を尊重する。
　　　・行動の結果の不具合に備えて、フォローを整えておく。

　といったことをしています。

～～～～～～～～～

　ここまで書いて気づきました。
　僕の「承認」は、

　　　『相手が主体的な行動に取り組むトレーニングをサポートする』

　目的でしているようです。

　まずは、「主体的に取り組んだ経験を積むサポートをする」ことです。

　相手が自分の現状と行動と結果を受け入れて取り組んでいくこと、
　そしてそれを自分が見ているとメッセージを伝えること

　これを実現したいんだね。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭喜弘（Yoshi）

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講師　　副代表　眞辺一範氏

□日　時□　2017年6月25日（日）13：30～16：30
　　　　　　＊13：15～受付　13：25までにご入室ください。
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□参加費□　正会員2,000円　　一般3,000円

当事者意識が高い人は、さまざまな人から常にフィードバックを求めています。主体性を育てるのに欠かせないフィードバックの技法と実践のコツを学びます。

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