Vol. 82 [「ごめんなさい、って言いなさい」と脇から言われて困った話]
公開日:
:
最終更新日:2016/09/05
Core Infinity 通信, 子供達の学ぶ心
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Core Infinity 通信【Vol. 82】 2015/05/18
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リフレクション・コーチング の若狭 喜弘(Yoshi:よし)です。
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【「ごめんなさい、って言いなさい」と脇から言われて困った話】
いやあ、ホントに困ります。
塾で生徒を叱っているときに、突然後ろから別の先生の声が。
「ほら、ごめんなさい、って言いなさい」
すっかりリズムが崩れて、一連の会話の最後に何を伝えたかったのか、どういう空気に落とし込みたかったのか、すっかり忘れてしまいました。
空気が流れてしまったと言ってもいいですね。
~~~~~~
話の流れを整理すると、
・ロボット教室の中でのこと。
・その中のある3人が、理由がわからないが、関節技を掛け合ったり、離れたりを繰り返していた。
・ロボットを作りに席に戻るが気になって、ふと席を立ち3人が寄っていく。
・一人が相手の首を抱え込み、首を絞め始めた。
・そこで、僕は別の生徒のロボット作りを手伝っていたが、「これ待て」と大声をかけて、止めた。
・首を絞めたり、突き飛ばして床や机の角に頭をぶつけたら、死んでしまうことがあるぞ、と叱った。
・特に、その時に首を絞めていた生徒を叱っていた。
・生徒が睨んでくるので、眼をそらさないで見つめ返していた。
・その時、「ほら、ごめんなさい、って言いなさい」と後ろから声がした。
・その一言で、僕と生徒の空気と気持ちが乱れた。
・叱っていた生徒が反対向いて、壁に向かって泣き出した。他の生徒は席に戻っていった。
~~~~~~
こんなことがありました。
僕としては、
・大勢集まっているのだから、たまには揉めることはある。
・多少、脚や手や口が出るのは仕方がない。
・でも、行き過ぎは良くない。
・子供も大人も、人間すべて、「自分の痛みが大きいので、相手にはそれにふさわしい痛みを与えなければならない」と考える。
・同じく、人間すべて「自分から仕掛けたということを忘れる」。
・だから、「芽」の段階で止める。(手や武器で叩こうとしたら、僕の手を出してそれを受ける)
・「腹立ちで冷静でなくなる」前までに身体を介して間に入る。
・子供にもプライドがあるので、嫌なのに生徒同士で笑顔で言葉や手足で攻撃しあうことがある。
(だから、揉めているのか、仲良くじゃれているのか判断しにくい)
・今回の場合、3人をまとめて叱ろうと思っていた。
・ただ、「首を絞める」のは良くないので、それが重点的になった。
・その前の「関節技」の時は、他の生徒に対応中のため、止めに入れなかった。
という風に生徒たちを把握していました。
・首を絞めていた生徒と向かい合ってにらみ合い始めてからは、
「命にかかわること、怪我することはしないでほしい」
「そうなったいきさつを話してほしい」
と思っていた。
・このようになった状況説明を自分の言葉で語ってほしい、と思っていた。
(「言いたいことがあるなら聴くよ」と何度か口に出していた)
・・・・・・・・・
そこに、「ほら、ごめんなさい、って言いなさい」です。
すべてがグダグダになりました。
今だから思う僕の自己弁護も含まれているかもしれないと思いながら読んでください。
その背景にあった気持ちとして、
・その生徒だけが悪いと思っていなかった。
・その生徒に謝らせようと思っていなかった。
・状況を改善する方法を一緒に考えたかった。
・「ごめんなさい」って魔法の言葉を言って逃れる練習をさせたくなかった。
というのがありました。
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「ほら、ごめんなさい、って言いなさい」って言葉の裏には、
・君が悪い(はず)。
・悪いならば、謝りなさい。
・空気が重いのが耐えられない。
というのがあります。
僕は少しも「その生徒だけが悪い」と思っていませんでしたが、
こんな風に他の先生が言っちゃうと、僕もそう断定していると受け取られても仕方がありません。
そこまで積み重ねてきた言葉がガラガラと崩れていくように感じました。
・信頼関係を築くために
・こちらの姿勢(してはいけない基準)を伝えるために
・できるだけニュートラルに
言葉と目で積み重ねてきたのですが、一瞬で崩れました。
-------------
こちらの本気度を伝えるために、「圧力」をかけることがあります。
「本気」になります。
周りから見ていて、きっと、怖いです。重いです。
でも、それくらい怖く、重いからこそ、本当の言葉のやり取りができます。
これを変な風に崩されると、二度と元に戻せません。
場合によっては、「催眠術を掛けたけれど覚ませない」と同じようになります。
だから、周りで見ている人は、黙って見ているしかないのです。
※その先生に、「余計なことを言うな、黙れ!」と口にしそうになりました。
※僕は何度も紹介していますが、この本の内容を理解した上でコミュニケーションしてほしいものです。
反省させると犯罪者になります (新潮新書) By 岡本 茂樹
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以上、「ごめんなさい、って言いなさい」は良くないよ、というお話と、
僕が本気で語っているときは怖いよ、というお話でした。
「本気」で語る時には、コントロールが上手じゃなくなるし、何よりエネルギー消費が半端ありません。その日は疲れました。
これらって、コーチングに何も関係ないように思われるかもしれませんが、
・コーチングであり、
・コーチとしての立ち方であり、
・言葉を伝えるときのNLPの使い方の例
でした。
※もしかして、「本気の伝え方」って知りたいですか?
リフレクション~自分の根っこから無限の遠くまでを愛する人生を~
若狭 喜弘(Yoshi)
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