子供たちって、意外に創作を苦手に思っている?
公開日:
:
最終更新日:2017/07/11
子供達の学ぶ心
「日本人がまた変なもの作ってる…」世界中で大ウケの工作家・乙幡啓子さん
https://irorio.jp/kamiiiijo/20170702/405688/
「子供たちって、意外に創作を苦手に思っている?」
と思う時があります。
ブロックのロボット教室で、こんな子供たちを見かけます。
1.一通りテキスト通りに終わらせてから、アイディアのおもむくままに
パーツを追加していく生徒
2.一通りテキストを終わらせたら、おもむろにすべて分解して自分が
作りたい形にしていく生徒
3.途中からテキスト通りではなく、自分の思い通りに作りたい生徒
4.最初から自分の作りたいものだけをつくりたい生徒
5.テキスト通りにやりたい生徒
6.テキストに書いていない改造、特に写真がなくて基本アイディアだけ
書かれているのでは何もできない生徒
個性というか、多様性で「うわーっ」となります。
同じ言葉がけでは全員が受け取ることばにはなりません。
一方で、「最低限のこととして、テキスト通りに作って、書き込みをして、写真を撮ったらあとは何をしてもOK」では、教育に責任を持っているとはいえません。
とは言っても、生徒はあまりに多様だし、関わる生徒の数が多くなると、そうせざるを得ません。
ただし、「3」「4」は、
「テキストの文章や表現を理解できないから、ごまかすために、
自分ができることを “したい” と主張している」
という面もあるので、観察・観察が必要です。
~~~~~~~~~
それで、「創作」の話。
「創作」をしているのは、上の例の「1~4」の生徒です。
できない生徒に「創作しろ」と命令したところで固まって立ち尽くすばかりです。
おそらく、頭や心や考え方や身体などいろんなところが固まっているので、ほぐしてあげたいなあ、と思うのです。
そういう子供は、授業の時間内で「できている子供」を見たら、比較してさらに固まってしまいます。
「創作」は、「授業時間内だけでない」と伝えるだけでも元気づけられます。
そこで、リンク先の記事です。
記事の主人公の乙幡啓子さんは記事通りの人です。
> 唯一無二のアイデアを生み出す乙幡さんの「ものづくりの心得」を伺いました。
> 乙幡さん アイデアは考えに考えて出てくるものです。お風呂に入っている時や電車に乗っている時に、ぱっと閃く時もありますが、それも頭の片隅で常に作品のことを考えているからです。
(上記リンクより引用)
創作し続けている人も、結局はこういうことです。
「好きなこと」「やると決めたこと」は、ずっと考えるのです。
学校の授業やロボット教室は時間の制限がありますが、
もともと「創作」には時間制限はありませんし、
誰かと比較されることもありません。
正解もありません。
商売として比較されたとしても、「それを好きな人」から好かれたらいいだけです。
「創作」は、筋肉トレーニングと一緒で、
やればやっただけ力がついてきます。
できるようになるし、レベルが上がってくるものです。
そうそう。
「創作」は、絵、ブロックなど造形物だけではなく、
ゲームのルール、遊び、友達作り、
音楽、歌詞、メロディ、演奏、文章、ことば、
一日の過ごし方、勉強の仕方など
ありとあらゆるものが対象です。
すべて新しいものを創作しないといけないのではなく、
本に書いていたことのアレンジ法も創作です。
子供たちが創作し続けられるように、どんなサポートをすればよいでしょうか?
#Core_Infinity #学びラボ #コーチング #学び #気づき #生きる力 #課題設定力 #なんとかする力 #滋賀 #草津 #守山
関連記事
-
-
Vol. 33 [「目標」と心の機微]
〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓 Core Infinity 通信【Vol
-
-
「思考表現することの楽しさ」
日本人は、テーマに対しての意見とその人自身を切り離して考える事ができない。だから、討論の授業だとして
-
-
学ぶときに手を抜こうとする・・・と?
ひきたさんコラム 机の前に貼る一行 (朝日学生新聞社) - LINEアカウントメディアhttp://
-
-
学校で、書類を増やすより、授業内容をワクワクしながら変えていくには
> 今の改革は大学にアリバイづくりの大量の文書作成を促すだけで、肝心の授業内容はあまり改善されていな
-
-
夏休みの宿題をがんばれ!
夏休みの宿題が終わりそうにない!ピンチ!!という方とその親御さんへhttps://ameblo.jp
-
-
大物の、夏休みの宿題が残っていませんか?
夏休みも中盤にさしかかり、やることといえば・・・http://ameblo.jp/kaju-step
-
-
人は意味を考えている?関係を見ている?
AIの弱点は「意味の理解」 東ロボくん研究・新井紀子さん 寄稿記事。 AIは、パターン分析を
-
-
理科実験で大切なことは何でしょうか?
毎月恒例の、先月末締切の原稿が終わりました。 今回調べたものは、昆虫標本の作り方、脚を広げて作る方
-
-
毎月の調べもののテーマ(4月分)
ロボット教室で各家庭に配布している月刊広報の原稿を書いています。 作っているロボットの解説
-
-
生徒自身が周辺住民とのトラブルを解決する仕組みをつくった
SPA!に、こんな記事がありました。 高校生が日本初の「騒音トラブル解決モデル」を発足。周辺住
PREV :
子供の「やる気」の引き出し方
NEXT :
「勉強する」とは、「問題の解決の仕方」を見つけ出す力を身につけること