すべてが物語にされる
公開日:
:
et cetera-life
> テクストの外などというものは存在しない
> ジャック・デリダ
(折々のことば 選・鷲田清一)
おもしろい視点。
よく理解しないと迷子になる。
~~~~~~~~~
ジャック・デリダいわく、
「テクスト」とは、見聞きした人がほかの人に伝えるために物語にしたもののこと。
人が見聞きしたものは、伝えるために必ず物語にされる。
物語になっていないものは、人に見聞きされていない。
したがって、物語(テクスト)になっていない事実はない。
ただし、伝えるときにスルーされる事実もある。
それは、ほかの物語からスルーされた欠損を浮き彫りにするしかない。
~~~~~~~~~
「すべてが物語にされる」
公式文書に限らず、噂話になるのも「物語」。
すべてがテクストになっている。
かなりの楽観論で、人の認識能力に絶対の信頼を置いた言葉。
でも哲学は、ことばにしたものしか扱えない。
ことばにしていないことは、「議論」「探求」できない。
こんな、技術的背景を持つことを言いたかったのかも。
関連記事
-
-
自由な個人が、互いに生きていることを尊重し合う・・・
> 政治的な自由とは、自分がしたいことをすることではなく……自分がしたいと思うべきことができるという
-
-
12年前、僕は東京では住めない、と気づいた。
須永豪さんのFacebookへの投稿 【 …ごめんね、東京に暮らす人 】https://www.f
-
-
Power of ten
Limits to our knowledge / mwichary[/caption] こ
-
-
手帳の話-2017年版
2017年使用予定の手帳 【2016年12月始まり】 hands+ダイアリー B6 バ
-
-
ディベートとダイアログ
敗戦の日にあたり、国内も国外も、 「私が正しい」と思い込みの評価だったり、捏造した事実だったり
-
-
ロボット教室の生徒諸君 その9~生徒のみんなに何を得てもらいたいか?~
僕が講師をしているロボット教室で、 生徒のヤル気や発想力に刺激を与えるにはどうしたらいいか、 と
-
-
「強み」は、「少数の人」しか持っていない「弱み」として隠れている
> 一番困っている産地にこそ、いままでにはないなにかが眠っているはずなんです。 > 松下弘 (


