「人間の中に『好き』と言う感情があるから、戦争がなくならない」
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et cetera-opinion
未読です。
この本の中に、タモリさんのことば
「戦争がなくならない理由」
が書かれているとのこと。
孫引きになるが、
「人間の中に『好き』と言う感情があるから」
だそうで。
「好き」は、
こだわり、守るもの、執着
敵対するもの、侵略してくるもの、自分の幸せを壊すもの
のが生まれてきます。
他者と比較する向上心
という、嫉妬につながるものもあります。
~~~~~~~~~
これはこれで真実だな、と思います。
けれど、「アキレスと亀」のように、
1mまではその法則に該当しても、
100mも、10kmも、100kmも、同じように該当するかはわかりません。
人って、昨日の続きの今日、今日の続きの明日を考えるけれど、
日常のニュートン力学の世界と、原子核の量子力学の世界は別の法則が働いているように、
一つの事実からすべてが説明できるわけではありません。
(物理学の世界の人たちは、それらを統合しようとしているわけですが)
だから、タモリさんの言うことは正しいと思うが、
どこまで範囲を広げても合っているかは、僕にはわからないのです。
もっとも、憎悪をあおる国や地域のリーダーがいれば、
一人対一人のときの話とまったく同じことが起こるのは、当然だけれど。
そんなとき、国や地域に「多様性」を持っていれば、別の判断もできるのです。
確かに、自分と違う意見は目障りだし、
統率を乱すようにも見えるし、
「何も決まらない」と思えることもあるでしょう。
でもこれは、生物の知恵です。
人間は意識的にそうしないといけないのがつらいけれど、
そういった生物の知恵を人間も使っていった方が
一人対一人のような直線的で破壊的な考えに陥らずに済むと思えるのです。
~~~~~~~~~
政治的右翼、左翼というだけでなく、あらゆる人たちは、
考えが近い人だけで固まろうとします。
特に最近は、SNSのツールだったり、
好みのものをお勧めする機能で、純度が高くなりがちです。
そして、「世界はこれが一番」という選民思想に近いものも生まれがちに思います。
英国が英語を世界に普及させたのは、どこに行ってもネイティブに意思疎通をできるようにするため。
そこに、もともとあった文化を尊重する気持ちはありません。興味や知的好奇心はあったかもしれないが。
結果的に現代の英語を使う人は、言葉としては多言語を気にする必要はありません。
逆に、だからこそさまざまな人種がUSAに入っています。
人権を守る戦いが、命をかけてのものもあったおかげで
現在は想定外の状態になっているということでしょう。
日本人は多様性が苦手に見えます。
もっと大胆に取り入れたらどうなるんでしょう?
~~~~~~~~~
「人間の中に『好き』と言う感情があるから、戦争がなくならない」
人の『好き』という所有の感情は自然と起こるもの。
その考え方は、正しくもあり、正しくもなし。
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