その話はホントですか?
公開日:
:
最終更新日:2017/01/30
et cetera-opinion
特集「廃用症候群」 より
ある方がFacebookに紹介していたサイトの情報。
リンク先の引用記事で言いたいことはわからないでもない。
絶対安静だと、筋力が落ちたり、心肺機能が落ちたりするのはわかる。
少し長いけれど、引用
~~~~~~~~~
筋肉への影響
廃用症候群(筋肉の衰え)
安静による筋力低下は、健康な人でも1週目で20%、2週目で40%、3週目で60%と言われています。運動選手は数日間でもトレーニングを怠ると、体が思うように動かなくなると感じます。一方で衰えてしまった筋肉を回復させるためにはかなりの時間を要します。1日安静していたことによる筋力低下を回復させるためには1週間を要し、1週間の安静が続くと失われた筋力を戻すのに1か月かかると言われています。
(リンク先より引用)
~~~~~~~~~
ということは、
「安静による筋力は1週間で20%低下、
その後トレーニングをしても回復には1か月かかる」
ホントかな?
研究結果は?
「筋力」とは何を測っている?
絶対安静時の計測をしている人と、回復期に計測している人は違うのでは?
「だから、アスリートも一般人も、絶対安静の期間を短くすべき」?
「学校の部活の休みがない」
という問題にもつながっている話。
持ってきたデータがつぎはぎで、
それでいて、一見わかりやすいのが気になる。
「忘却曲線」の話もそうだけれど、
実験室での条件を整えた実験と、
日常生活とはずいぶん違っていて、
一般化してはいけないのではなかろうか?
(相似形、フラクタルになるだろうと想像しやすいが、
研究者は「条件が違ったら、実験してみないとわからない」と言うだろう)
~~~~~~~~~
定性的にはわからないでもないけれど、「ホント?」という話はあちこちにあります。(1万時間、パレート、などなど)
でも、「面倒」という気持ちもわかります。
「わかりやすい」に流れたくなる気持ちも。
だから少なくとも、「僕は」とつけるようにしています。
「自己主張が激しい」と批判的に見る人もいるのですが。
その手の話との付き合い方としては、
頭から信じるのも、頭から拒否するのも、
違うので人と議論する際は悩ましいところです。
《以下、余談》
で、科学リテラシーは何によって身につけられるかわかりませんが、
僕がかかわっている生徒たちには、交わす会話の中で、
「科学リテラシーの視点」
「事実と感情(好き嫌い)を区別する」
ことを心がけています。
とすると、
大人はそんな言動を面倒くさがって避けられることがあります。
生徒はニュートラルさに惹かれるのか、先生を選ぶ選択肢がないせいか、避けられていると感じたことはありません。むしろ会話をしたがる印象です。
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