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ロボット教室の生徒諸君 その9~生徒のみんなに何を得てもらいたいか?~

公開日: : 最終更新日:2016/09/09 et cetera-life, 子供達の学ぶ心

僕が講師をしているロボット教室で、
生徒のヤル気や発想力に刺激を与えるにはどうしたらいいか、
といつも自分に問いかけています。

すごいもの、とにかくすごいものを作っているのを紹介するのもいい。

「ちょっとかんばればできるかも」と思えるものを紹介するのもいい。

でも、強い刺激を与えることができなくても、
基本的な実力をアップするようにするにはどうしたらいいか?
と考え、けっきょくは

   『生徒のみんなに何を得てもらいたいか?』

だと最近よく考えるのです。

~~~~~~~

このような記事がありました。

プログラミング 世代問わず受講の動き広がる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160515/k10010521911000.html

~~~~~~~

記事の内容は、

   『生徒のみんなに何を得てもらいたいか?』

の答えではないように思えます。

   『僕は、ロボットをつくる技術を伝えたい訳じゃない』

プログラムは単なる技術です。
おそらく、昔言われた「読み・書き・そろばん」に追加して

   『読み・書き・そろばん・プログラム』

現代はこんな程度かもしれません。
論理的に考えて、プログラム中に書きこむことができればそれでいいのです。

生きるための一つの技術として、必要なことだと思います。

~~~~~~~

それをどう使うかは、一人一人の任されている。
1人1人が使う場面で使うことが大事なんだけれど、
「どの場面で使うか?」
を予測しておくのも大事。
技術を身につけてから使う場面を考えるのは本末転倒、なので
「自分の人生を勝手に、自由に設計することを、自分に許す」
ことがその前にあるのじゃないかな、
と思うのだ。

~~~~~~~

ただし、「プログラム文字として論理的に考える」
のが先天的に苦手な生徒もいます。
「手でこねて形を作りながら、アイディアが浮かび、形を作っていく生徒」

手でこねるのは、目の前ですぐに形になりますが、
プログラムは、ロボットに書きこんでからでないと結果が出ません。
それに、プログラムには「約束ごと」がそれなりにたくさんあるので、

「約束ごと」を覚えて、
手でコマンドを入力し、
プログラムをロボットに書き込んで動かして結果を見る

というステップが思考の方法に合わない生徒もいるのです。

それに、すてきなプログラムが偶然できたとして、
そういうアートの世界もいいとは思うが、

「偶然」に頼るのは、プログラムではありません。

~~~~~~~

話を戻して、
でも、だから、かもしれないけれど、

ロボット教室で技術としてのプログラム「だけ」を学んでほしい訳じゃない。

   『何を作りたいか?』
   『どのような動きをさせたいか?』
   『どのような機能を持たせたいか?』
   『機能をどのタイミングで出るようにしたいか?』

これが「ロボットつくり」なんだなあ。

~~~~~~~

実は悩みどころがあって、

   ・「自分の得意領域で貢献」するというのもありじゃないか?
    つまり、形を作るのが得意だったら、材料を買ってきて、
    切って、くっつけてをすればいいし、
    プログラムが得意だったら、プログラムに力を注げばいい

   ・そうは言っても、自分が知らない得意がどこにあるかわからないので、
    もしロボット作りが今の学校生のようなレベル段階があるとしたら、
    一通り、「小学生」レベルで経験した方がよい。
    そして、そのレベルではできるようになっていた方がよい。

の、2つの間を行ったり来たりしているのです。

小学6年生以上、中学生、高校生の生徒たちには、
どちらのメッセージを伝える態度でいればいいのだろうか?
と、思うのです。

となると、
教材のレベルから、それを考慮したものでないとよろしくないですね。

~~~~~~~

という悩みの上で、どちらにしても常に生徒の胸に持っていてほしいのは、

   『何を作りたいか?』

なんだなあ。

仕事だと、上司から、お客様から

   「こんなのできない?」

という、場合によってはかなり無茶な要求がやってきます。

それをこなす人生もありでしょう。
それの方が生きがいを感じる人もいそうです。

でも、僕は、
相手の要求をどのようにロボットに組み込むか?
どのように実現するか?
は、

   『何を作りたいか?』

を創造する力がないとできないことじゃないか、と思うのです。

~~~~~~~

だから、リンク先の記事は、
「技術を知っていること」は悪くないけれど、
問題はそんなテクニックじゃないと思うんだなあ。

もっとも、できる生徒は、

   「テクニックを学ぶ場でも、創造性を勝手に発揮している」

ことがあります。
例えば、教科書に載っている写真に落書きアートを描く生徒のように。

~~~~~~~

これ以降は蛇足。

「技術を習得できない」という人はここでは考えないことにして、
人って、どれかになるよね、と思うのだ。

   ・人からの注文を喜々として受けて、その通りにできる人
   ・人からの注文を受けるしかできないが、完成レベルが低い人
   ・人からの注文を受け、それによって閃きがあって、注文の内容は含まれて
    実装できているが、それ以外がてんこ盛りで自分の作品にしてしまう人
   ・人からの注文を理解でいないので、自分の世界を創造する人

どれであっても、本人が幸せだったらいいよね。
自分がどれに該当するか、わかっていたら幸せだよね。

「できるけれど、それをすることに幸せを感じない」
もしくは「その役目を引き受けられない」
と思うのであれば、別の世界に行った方が、
その本人も、その人に仕事を頼んだ人も、幸せになれると思うんだ。

「人は、幸せになるために生まれてきている。」

それは事実。

「人は、修行をして、何かに気づくために生まれてきている。」

というのもあるかもしれないが。

ただ、以下のこれはない。

「人に奉仕するためだけに生まれてきている。」

文字にして読んでも、やはりない。


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