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Vol. 114 [部下に仕事を頼むとき]

公開日: : Core Infinity 通信

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  Core Infinity 通信【Vol. 114】   2018.03.17
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 リフレクション・コーチング の若狭 喜弘(Yoshi:よし)です。
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2月が通り過ぎていってしまいました。
2月の通信を結果としてお休みしました。ごめんなさい。

【部下に仕事を頼むとき】
 誰かに仕事を頼むとき、どのレベルの仕事を頼むでしょうか?
 それは、実際にはどの程度のレベルでしょうか?

 と、これだけだと意味がわからないですね。

 例えば、部下に仕事を頼むとき、
 部下の能力のレベルと、その仕事で必要なレベルは、どちらが高いでしょうか?

 安全確実な結果を求める人は、
 仕事のレベルより、部下の能力レベルが高い仕事を頼みます。

 判断できない人、チャレンジャーな人は、
 部下の能力レベルより、仕事のレベルが高い仕事を頼みます。

 その結果終わってみて、実際にはどちらのレベルが高かったでしょうか?
 それは、子供に家事を頼むとき、学校で生徒に作業を頼むとき、学校では生徒に出す宿題のレベルも同じです。

~~~~~~~~~~

 ここで、「何勝何敗?」という話ではなくて・・・・、

 『部下に仕事を頼むときの、仕事のレベルと、頼むときのあなたの気持ち』

 です。

 これによって、
 部下のモチベーションが変わるし、
 頼んだ仕事の成果のレベルが変わるし、
 部下の成長度合いが変わります。

~~~~~~~~~~

 もし、単に自分の仕事を代わりにしてもらいたいだけであれば、
 必要な能力レベルをはっきりさせたうえで、
 できる能力以上の人に対して、
 一番安い給料で構わないという人に頼めばよい。

 実際には、募集するときに、必要な能力レベルを明記して、
 キャッチフレーズ「誰でもできる仕事です」で、
 給料単価を安く示して募集し、
 応募状況に合わせて次第に上げていけばよい。

 自分の能力に自信がない人が来て、
 小さな成果を積み重ねる中で、適切な給料を知り、
 スキルアップ、レベルアップ、給料アップにならないので、
 人は来ても辞めていく。

 ただし、頼む側の人が「簡単な仕事」と思っていても、
 多くの人にとって「簡単な仕事」でないことが多々ある。
 自分がやっていること、できることのレベルを客観的に知った方がよい。

~~~~~~~~~~

 もし、自分ができないことを頼むのであれば、
 同じく必要な能力レベルをはっきりさせたうえで、
 できる能力以上の人に対して、
 一番安い給料で構わないという人に頼めばよい。

 でも実際には、「自分にはできない」わけで、
 相手の能力をきちんと見極められないし、
 給料は高くなりがち。

 それはそれで収支が成り立つのであれば構わないし、
 うわさを聞いて、さらに能力レベルが高い人が来てくれることもある。

 その結果、自分の最初の目論見以上の目標に向かって進むことができる場合がある。

 もっとも、自分にはできなくても、
 多くの人にとって「簡単な仕事」ということがある。
 自分ができないことは恥ではないし、人間失格とまで考える必要はないが、
 自分と相手と仕事のレベルを客観的に知ることと、
 「人間的なつながり(信頼関係)」を強くするよう努める必要がある。

 ある程度の給料を保証すれば、
 お金、物などじゃなくて、信頼。
 依存、負い目を感じさせるのではなく、信頼。
 放置するのではなく、関心をもって観察しつつ、信頼。

~~~~~~~~~~

 もし、チームの能力を上げるため、個人の力とチーム力を上げるために仕事を頼むのであれば、
 個人とチーム全体で、どれだけの能力レベルが必要か、
 現在の力はどの程度か、
 わからないなら何をすればわかるか、
 チームの力で不足するならば誰に頼むか、
 すべて考え出していくよう、環境を整えるのが役割。

 このうち、「メンバー個人の力」をアップするためには、
 本人ができると思っている以上の、
 周りから見て「この程度」と思っている以上の仕事を割り振る。

 ここで、自分の能力がわかっていないようであれば、
 客観テストを受けてもらったり、
 過去の実績をもとにフィードバックを伝えることになる。
 それでも自信がないようであれば、「できた」と自覚する小さな成功体験を数多く経験してもらうこと。

 何より、

    「このチャレンジが、少し怖いけれど、おもしろそう。やろう」

 と思ってもらうこと。
 仕事の押しつけでは意味がない。
 そう思っていても、表情に出さない人がいるものだが、
 できたらそこは、素直な感情を出し合える関係になっていたいもの。

~~~~~~~~~~

 「チーム力」を上げるための、絶対成功する方法はない。
 チームのメンバーによっても、タイミングによっても、仕事によっても、変わる。
 飲み会でお互いのプライベートや、普段考えていることを知るなどもいいけれど、
 仕事のことは仕事で取り組む方がいいのじゃないか、
 と僕は思う。

 ただ言えることがあるとしたら、
 自分がさらけ出した以上には、相手が出してくれないもの。
 自分がさらけ出したことに、「そんなの関係ない」とダメ出しされてもくじけないことかな。
 逆に、「そんなの関係ない」と言わないことかな。そう思うのは、単に自分の価値観でそうだというだけだろうし。

 また、「チーム力」というのであれば、
 役職にかかわらず、客観的に判断できる人を仕事の「司令塔(割振り役)」にした方がいい。

 ややこしい話だが、
    役職が高い = 司令塔の役割 = 給料高い
 というのは、単なる面込みの価値観だから、捨てた方がよい。
 もちろん、司令塔の役割ができる人には給料を多く払った方がいいと思うが。

 役職が高い人は、「最後の責任」をとるだけ。
 一つ一つの判断は、チームメンバーであり、司令塔の役割の人が、その瞬間にするし、もちろん責任もついてくるが、「最後の責任」は役職が高い人。

~~~~~~~~~~

 そのような、結果で現れてくることで、
 チームメンバーの個人の能力を知ることができます。
 自分が認めている範囲でしか仕事を頼んでいなかったら、
 その思いを強める、証拠となる結果が出てくるだけです。

 心しておきたいことは、
 相手の能力のレベルなんて、絶対に理解していません。
 最低限できることを知っているだけです。
 もしくは、期待する能力に足りないことを知っているだけです。

 自分が望むバランスで、相手が能力を持っていることは絶対にありません。
 すべて100%の人もいません。すべて及第点以上の人も。

 そんなことを、頭でわかっていても、
 心の底の自分の価値観でジャッジした評価が、
 自分の判断には優先されていることを理解しておく必要があります。

~~~~~~~~~~

 「誰でもできる仕事です」と考えて、給料がそのレベル、そのように募集した時、
 レベルがその通りだったら、成長するつもりがない人がその職に留まり続けることでしょう。
 もしくは、自己評価が上がらない人だらけになるでしょう。
 実際に高いレベルが必要だった場合、チャレンジ心がくすぐられ努力しますが、給料がともなって上がらないと辞めていくでしょう。
 逆にそのレベルが高すぎる場合、劣等感を感じつつも努力しないでその地位にしがみつくか、すぐ辞めていくことになるでしょう。

 「部下に仕事を頼むとき」は、
 子供に家事を頼むとき、
 学校で生徒に作業を頼むとき、
 学校では生徒に出す宿題のレベルでも同じ話です。

 まずは目の前のことを解決するために、部下に仕事を頼みますが、
 部下(子供、生徒)の成長、能力向上、精神的な変化
 とともに、
 自分の成長、能力向上、精神的な変化の機会でもあります。

 「誰でもできる仕事です」なんて言っているのは、言っている人の自己評価が低いのです。

 自分の立ち方、あり方を見直してみませんか?

~~~~~~~~~~
※「成長、能力向上、精神的な変化」と書いて、違和感ばかり。
 今はこの言葉でしか表現できないけれど、
 僕が伝えたいことはこれじゃない、もしくは、
 僕が伝えたくない裏メッセージが含まれているようで気持ち悪い思いがしていました。

     リフレクション~自分の根っこから無限の遠くまでを愛する人生を~
                    若狭 喜弘(Yoshi)

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●3/25(日)例会

テーマ  組織活性化コーチング実践編2
       ~チームメンバーの『つなぐ力』を強める~
      コーチングの技法2「承認で「つなぐ力」を強める」
講師   副代表 若狭 喜弘氏

□日 時□ 2018年3月25日(日)13:30~16:30
      *13:15~受付 13:25までにご入室ください。
□場 所□ ウィングス京都 2階 セミナー室B
      http://www.wings-kyoto.jp/
□参加費□ 正会員2,000円  一般3,000円

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その信頼関係を目に見える形で表す行動が「承認」です。
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  • 素の自分をさらけ出せる場『原点』を一緒に創るコーチ
    若狭 喜弘(Yoshi:よし)
    です。

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    詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
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