「群れはなぜ同じ方向を目指すのか?」から、より良い結論を導き出すために必要な多様性のメモ
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「群れはなぜ同じ方向を目指すのか? By レン・フィッシャー
http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/4826901658 」
より、多様性に関わる抜き書きメモ
●状態推定問題
多数決で、状態を推定する。
その時の条件は?
1.集団内の各人は、向ら進んで考えようとし、また実際にそれが可能で、様々な独立した結論にたどり着かなければならない。
2.問題には明確な答えがあり、最終的には現実と照合できなければならない。
3.集団内の全員が同じ問題に答えなければならない(当然のことに思えるかもしれないが、「同じ問題」だと思っていても、解釈が人によって違う場合は多い。
その結果、
1.状態推定問題に答えるとき、集団は個々のメンバーの大半より必ず成績がよい。そういう場合があるというのではなく、必ずそうなる。
2.複数の解答がありうる(ただし、正解は一つだけの)問題に関連する諸事実について、集団のメンパーの大多数がある程度知っている場合、多数決はほとんど必ず正解になる。たとえば、100人からなる集団の各メンバーが、それぞれ60パーセントの確率で正解を得られるとすると、厳密な数式から、多数派の答えが正解になる可能性は99パーセント以上あることがわかる。
3.事情によく通じている人が集団内に少ししかいないときでも、たいていの場合はそれで十分であり、多数派の意見が正解となる。
●多様性予測定理
集合的誤差=個人的誤差の平均ー予測の多様性
認知的多様性
状態推定問題に取り組むときに最も有用な多様性は、「認知的多様性」である。
メンバー全体として、以下の条件を満たす時である。
1.知識の多様性---具体的には、集団内における、問題に関連する知識の領域の幅のこと。
2.視点の多様性---問題の見方が異なっていること。
3.解釈の多様性---問題のまとめ方や分類の方法が異なっていること。
4.問題解決法の多様性---問題に対する答えの出し方が異なっていること。
5.予測モデルの多様性---因果関係の推測のやり方が異なっていること。
●集団の知恵を生かす5つの前提
1.集団内の個人は独立していなければならない。つまり、互いの意見に影響を及ぼしてはならない。
2.偏りがあってはならない。
3.全体が同じ問題に答えようとしていなければならない。
4.正しい答えを出す可能性が50パーセント以上になるだけの情報をもっていなければならない。
5.問題には正解がなければならない。
●集団思考
集団思考を持つと、メンバーの個人は以下の傾向を示すようになる。
1.画一性への圧力---集団の考え方や決定次項に反すると、脅迫あるいは実際に制裁などが行われ、疎外感を抱くようになる。
2.集団内での閉じた思考---これによって、いかなる疑念も合理化できるようになる。
3.集団の過大評価---自分の属している集団は強くて、賢くて、他の集団に比べ道義的に勝っていて、さらには不滅とさえ考える。
集団思考から抜け出すために
(堅固な意思を別とすれば)、
(1)集団からしばらく出てみること、
(2)自立的に考えてみること、
(3)しっかり結論を出してから、それを共有すべく集団に戻ることである。
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