*

『「未曽有の体験」には、「同じ未曽有の体験」がないといけない』か

公開日: : 最終更新日:2017/03/13 et cetera-life

> 大津波や原発事故をもし「未曽有の出来事」と言うなら、それに対しては「未曽有の物言い」が用意されなければならないはずだ。
> 畠山直哉
 (折々のことば 選・鷲田清一)

「物言い」とは、「ものの言い方」「できごとをことばにする表現法」のこと。

ことば、そのことばのもとの人の感覚や感性にはスケールがある。
自分ひとりの目が届く範囲、
自分の手が届く前後左右上下の範囲、
親、兄弟の家族の範囲、
親戚まで含めた範囲、
学校の仲の良い友達の範囲、
学区の範囲、
都道府県を何等分かした範囲、
都道府県、日本、アジア、大陸、世界・・・
のことばがある。
新しく関係が築かれたとき、
もしくは、その範囲の規模で壊れた時、
ことばは新しく創り出し、共有できないと、
情報も感情も共有できない。

例えば、自分の家族のことを考えている人とアジア全体のことを考えている人があるテーマについて話をしても、話は通じない。
スケールが違うことを考えている人が話をしても、
お互いのことを想いやって会話をしても、話は通じない。

相手の話すことば・・・単語はわかっても、話は通じない。
会話を成立させるには、
未曽有の出来事には未曽有の物言いが必要だ。

でもおそらく、誰も用意してくれない。

必要がある人が、
勇気をもって、
その時に生まれてきたことばで表現していくしかない。

~~~~~~~~~

『「未曽有の体験」には、「同じ未曽有の体験」がないといけない』
と書こうかと思ったが、

結婚している人―結婚していない人
子供がいる人―子供がいない人
子供が一人いる人―子供が二人いる人

など、「経験の条件が同じでないと、私を伝えられない」
と拒絶する人がいる。

でも、それは不可能。
同じ体験がなくても、伝えることは可能。
「未曽有の体験」がなくても、伝えることは可能。受け取ることは可能。

違いに注目するのではなく、
「人として」
の生命としての原初的な共通点があれば大丈夫と信じて伝えていくしかない。


関連記事

縦と横

> 世の中、基本的にはタテ社会ですからね。それを普段の友人関係や家族関係、会社の中などでもヨコに変え

記事を読む

学習障害を持つ子どもたちが先生に宛てた、重要なメッセージ。

記事を読む

力が出てくるだけでなく、気持ちまでやさしくなるような

このあいだ、数年前の新聞が出てきました。 4コマ漫画がなかなかいい味をしていたので、ここで

記事を読む

切羽詰まったとき・・・・

Twitterのリンク先の元記事が削除されたもよう。(アカウントもなくなっている) なので概要を記

記事を読む

毎月の調べもののテーマ(4月分)

ロボット教室で各家庭に配布している月刊広報の原稿を書いています。 作っているロボットの解説

記事を読む

勝ち負けのある世界、無い世界

> 九勝六敗を狙え > 色川武大  (折々のことば 選・鷲田清一) プロの世界で、「たった

記事を読む

Power of ten

Limits to our knowledge / mwichary[/caption] こ

記事を読む

ロボット教育、プログラム教育で、「目的としていないもの」を手に入れろ

ロボット教育、プログラム教育を 文部科学省は、2020年から小学校以上の必修にしようという案が出て

記事を読む

すべてが物語にされる

> テクストの外などというものは存在しない > ジャック・デリダ  (折々のことば 選・鷲田清一

記事を読む

「ロボット・プログラミング」は単なる手段

Vol. 105 [決断を早める方法]http://views.core-infinity.jp/2

記事を読む

Vol. 122 [「老害」って人のことを笑えない]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

Vol. 121 [「コーチングのエッセンスを体験しよう」を開催して]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

それは美しいか?

武田鉄矢 今朝の3枚おろし「経営者のアートとサイエンス」(

樹木希林さん

【樹木希林さん】  亡くなって1か月半にもなって、それも

Vol. 120 [コーチングのエッセンス]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

→もっと見る

  • 「メール通信」読者の方は、体験ミーティング(3,000円/45分)が1回無料です。
  • 素の自分をさらけ出せる場『原点』を一緒に創るコーチ
    若狭 喜弘(Yoshi:よし)
    です。

    素の自分をさらけ出せる、安心・安全な場『原点』をまだ持っていない人と一緒に『原点』を創っていくのが、私の役割です。

    詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
    http://core-infinity.sakura.ne.jp/?page_id=516

PAGE TOP ↑