生徒がインターネットで調べて、「あれ?」 「単純に信じちゃいけないぞ」 と思ってくれれば本望です。
公開日:
:
子供達の学ぶ心
先月末の原稿のために勉強したこと
尿素結晶の結合方法、結晶結合の種類、ミョウバンの化学式と種類
ええと、これは小学生向けの理科実験教室のための勉強です。
このことズバリの授業はしませんが、こんな疑問に答えるためには必要なんです。
なぜ水やアルコールに溶けるのか?
それが結晶になる時にどんなことが起こってる?
調べてみてわかることですが、
疑問に思ったことの答えは、インターネットで見つけるのは大変です。
もちろん、本から探すのも。どの本に書いているかわかりませんから。
わかりきった共通のことはどれにも書かれています。
しかし、ほんの少し視点を変えた質問への答えはなかなか見つかりません。
例えば今回の例でいえば、尿素分子内の結合についてはどこにでもかかれています。
けれど、分子間の結合については、あまり書かれていません。
さらに、尿素の結晶づくりで遊ぶ方法は書かれています。
けれど、結晶が針状になる理由まで述べてあるところを見つけられませんでした。
だからこそ、生徒が疑問をどんどん持ち、インターネットを調べることは大切です。
(本は、手に持って読むのが大変で、一つ答えがあったら、それで間に合わせようとするので、調べ物はインターネットの方がよいと思います)
できたら違う意見が載っていたらいいですね。
違うように見えて、別のことを解説をしているので、説明が違うのが当然のことがありますから。
「あれ?」
「単純に信じちゃいけないぞ」
と思ってくれれば本望です。
生徒にとって、Wikipediaに書いていないことに興味を持ってからが本番です。
(基礎的な内容過ぎて書いていないこともあるんですが・・・)
ただし、生徒が見つけられなかったときに、正しい答えをすべてとは言いません。
できるだけ私が知っていた方がいいので、準備が大変です。
関連記事
-
家の中の電磁波を「理科実験」として見る
bar magnet on a compass array / daynoir[/caption]
-
生徒力あるいは弟子力
■「生徒力」3カ条 《師匠は、とっつかまえろ》 《流儀は、丸ごとのみ込む》 《師匠に、質
-
自分は何に共鳴してその仕事をしたいのだろうか
やりたいこと、っていいながら、結局なにかの「職業」につきたいだけということはある。でも、その「職業」
-
違う意見があってもいいと考えるトレーニング
ロボット教室で、生徒と話しているときに気を付けているのは、このようなことです。 「ちがう意
-
小中高校時代にも「自分で切り開く体験」をしよう
僕はロボット教室の運営をしているのですが、 生徒たちと話していると、どうしても 『塾』 のことを無
-
「ちがいを大切にする」に気づく授業
(花まる先生 公開授業)ちがい、大切にしてる?大阪市立新高小学校 金大竜(キムテリョン)さん(37歳
-
「子供の学習習慣をつけさせる」ために方便として「強制」も必要?
「子供の学習習慣をつけさせる」 というと、 「毎日机に〇時間座らせる」 「学校から帰っ
-
ロボット教室の生徒諸君。その3
ロボプロ講座2年目冬タームをどんどん進んでしまった生徒諸君へ 宿題です。 「次回まで
-
「学び」を呼吸と同じように無意識にできるようになるために・・・
同じ勉強をしていて差がつく「本質的な理由」http://toyokeizai.net/article
PREV :
子供に信頼される
NEXT :
教育困難校での教育方法は知らないけれど・・・・・