*

「メンタル・ケア・ワーカー」見学記

公開日: : et cetera-life

 先日、ある病院に「メンタル・ケア・ワーカー」の仕事を見学に行ってきました。

 その病院では、「メンタル・ケア・ワーカー」は、

    ・精神科の
    ・「ケア・ワーカー(=介護者)」

 という意味で使われているそうです。

 見学の間、ケアワーカーさんの立場に身を置いて、体感していました。
 今回のこの記事は、体感した私の感覚をお伝えするものです。

------------------

 ケアワーカーさんは、看護士さんや技術療法士さんの指示のもと、

    ・食事やリハビリの介助
    ・おむつの交換

 などをの業務に勤務時間はずっと携わっていらっしゃるのことでした。

 そのような言葉での説明を伺いながら、働かれている様子を見ていました。
 見ながら、「身体感覚」で、体感していました。

 その時のことを思い出して書いたメモには、

   ・ナース/ケア・ワーカー:生身の人間、裸
   ・医師:鎧あり

 とありました。
 別の言い方をすると、ナース/ケア・ワーカーさんには、

   「私とは、考え方、身体の動かし方、身体を動かす際の指
    示系統が違う」

 と感じていました。
 どういうことかというと、

   ・見たことに対して、まず身体を反射的に動かす。
   ・考えるタイムラグがない。
   ・「身体の動き」から「身体の動き」が連続的で、常に動
    き続けている。
   ・「自分の身を盾にして」患者さんを守る。
   ・身を守るためのものは持たず、身に着けず、いわば心も
    体も裸で患者さんと接する。

 でした。
 さらに別の視点で見ると、

   ・たとえば「軍人」は、「やるべきこと」という規律で動く。
   ・ナース/ケア・ワーカーさんは、「反応」で動く。
    インプロみたいなもの?

 とメモしていました。

 もちろん、ナース/ケア・ワーカーさんも、知識は豊富ですし、患者さんの個人データはすべて頭に入っています。
 やるべきことも多くありますから、論理的に、効率的に行動されているのでしょう。

 けれど、「予想外のこと」は起こります。

 それに対応するための余力を残しておくのではなく、
 全力で患者さんに向き合いつつ、
 「予想外のこと」にきちんと対応する。

 このように感じました。

------------------

 私とは、

    「人間が違う」

 と感じました。
 私も一所懸命がんばれば、多少は役に立てるでしょう。

 でも、理屈ではなく、体感覚的に「無理をしちゃいけない」と感じました。

 私は、ほかの人に比べて、反応が早いほうだと自負しています。

 例えば、細い道で向こうから人が歩いてきたときにお互いに譲り合える、歩き方を選んですぐに行動に移すとか、
 セミナーのスタッフの時、休憩に入った直後に参加者より先に入り口の扉を開けるために動き出すとか、
 人通りが多いところを急ぐ時、人を突き飛ばしたりせずに、上手にすり抜けるとか。

 状況を見、判断し、行動するのは、早いほうだとは思うのです。
 けれど、それを1日中やり続けるのは、私には無理です。

 おそらく、ナース/ケア・ワーカーさんは、上記とは別の反応の仕方をされているのでしょう。

------------------

 そんなことを感じつつ見学していました。
 たった30分、現場を見せていただいただけでしたが、神経のある領域がかなり疲れているのがわかりました。

 今まで、ナース/ケア・ワーカーさんに敬意を持っていたつもりでしたが、まだ甘かったですね。頭でしか理解していませんでした。
 今回の体験で、段違いに心からの尊敬の気持ちをを感じることができました。

 今後、

   「コミュニケーションの取り方の改善に、
    コーチングを活かしたい」

 というご要望を伺った際には、もっと深くその想いをサポートして差し上げたいと思ったのでした。


関連記事

「見える望みは望みではありません。」

> 見える望みは望みではありません。……われらに見えぬものを望む以上、忍耐して待つのです。 > 「

記事を読む

ありがとうって言ってもらえる仕事

毎日新聞の毎日かあさん「母のたすき」。 > 大きく変えることはできなくても 少しずつ良い方向へ

記事を読む

妙な宿題に本気で答える

WAKASA Yoshihiro[/caption]  こんな課題を出して、こんな課題に答え

記事を読む

2014年秋のロボプロは、『リンク・ロボット』

Robots only eat old people / r80o[/caption]

記事を読む

『コーチをコーチングしてコーチング力をアップするトレーニング』

『コーチをコーチングしてコーチング力をアップするトレーニング』 コーチングを学ぶために

記事を読む

船出しよう

■船は出ているのだから、後戻りはできない (一語一会)ピアニスト・作曲家、西村由紀江さん 母の佑子

記事を読む

今の時代を生きるには「よほど好きなことをする」

> 日本は一位とか二位とかを争う野暮(やぼ)な国じゃなくていい。「別品」の国でありたいと思うのです。

記事を読む

誰にも、親を介護する、親を送る権利がある

> 親の介護とは、親を送るということは、自分の成長の完了じゃないか > 伊藤比呂美  (折々のこ

記事を読む

「人と人、時代と空気を結びつける言葉」を使えるようになりたい

>  至るところで分断が起き、無意識かつ悪意不在の差別的発言の多さに、立ちすくみます。詩人の故石垣り

記事を読む

車に轢かれそうになりました

車に轢かれそうになりました。 ~~~~~~ ロボット教室からの帰り道。 夕方の7時。雨が降って

記事を読む

Vol. 122 [「老害」って人のことを笑えない]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

Vol. 121 [「コーチングのエッセンスを体験しよう」を開催して]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

それは美しいか?

武田鉄矢 今朝の3枚おろし「経営者のアートとサイエンス」(

樹木希林さん

【樹木希林さん】  亡くなって1か月半にもなって、それも

Vol. 120 [コーチングのエッセンス]

〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〓〓   

→もっと見る

  • 「メール通信」読者の方は、体験ミーティング(3,000円/45分)が1回無料です。
  • 素の自分をさらけ出せる場『原点』を一緒に創るコーチ
    若狭 喜弘(Yoshi:よし)
    です。

    素の自分をさらけ出せる、安心・安全な場『原点』をまだ持っていない人と一緒に『原点』を創っていくのが、私の役割です。

    詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
    http://core-infinity.sakura.ne.jp/?page_id=516

PAGE TOP ↑