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「多様性と天使の分け前」について、集中考察

公開日: : 最終更新日:2013/09/05 et cetera-life

「多様性と天使の分け前」について、集中考察

このような「問い」を立てました。
●多様性が高い社会とは、どんな社会ですか?
●多様性が高いと、何が豊かですか?
●「天使の分け前」は、どんなふうに現れてくるでしょうか?
●「天使の分け前」を受け取り、次の人に流すには、どのようにすればいいでしょうか?

●多様性が高い社会とは、どんな社会ですか?

「群れはなぜ同じ方向を目指すのか?」
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によると、メンバーの多様性は、
1.知識の多様性---具体的には、集団内における、問題に関連する知識の領域の幅のこと。
2.視点の多様性---問題の見方が異なっていること。
3.解釈の多様性---問題のまとめ方や分類の方法が異なっていること。
4.問題解決法の多様性---問題に対する答えの出し方が異なっていること。
5.予測モデルの多様性---因果関係の推測のやり方が異なっていること。
と、多様性にも種類があります。

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では、「多様性」については「職種、人種、性別、宗教など、コーチ自身と異なるものは不寛容になりがちなので、多様性を受け入れなければならない」といった趣旨が書かれていました。

日本で暮らしていると、多様でバラバラと感じられたとしても、アメリカ(コーチングを整理して普及啓発をした)の「多様性」観に比べると、かなり狭いもの、バラバラ度が低いものと言えますね。

ま、平たくいきましょう。「多様性が高い社会とは、一人ひとりがそのまま自分らしく生きている社会」としましょう。もちろん、性別、年齢、名前、生まれ、居住地、職業、収入、病歴、障害の程度などが違う人が自然に混じりあっている社会です。

もっと言うと、「誰もが社会に受け入れられ、誰もを受け入れている社会」を「多様性が高い社会」と言っていいでしょう。

●多様性が高いと、何が豊かですか?

心豊かに、安らかに暮らせますね。多様性が許されない社会では、社会の平均もしくは最大多数を占める人たちとの違いを違いを認識し、それに合わせて生きなければいけません。「民主的に多数決だ」と言われても、少数者は多数側には絶対になれません。

少数者が、ほかの人たちを説得して、許容してもらえる社会は、多様性のある社会とは言えません。そのチャンスがあるだけ、ましですが。

「何が豊かか?」です。まずは、「安全・安心の社会」です。何よりも、「そのまま生きていていい」という社会は、懐が深いですね。
今気づきましたが、私たちは、つい「サービスを受ける側」に立ってしまって、行政に「誰もが生きやすい社会を作って」と要望をしがちです。
でも、社会とは、私たち一人ひとりが構成員。つまり、「誰かがしてくれる」ものではなくて、自分たちがつくるものです。

そのような「多様性が高い社会」があると、リラックスできます。人って不思議なもので、「1点集中」「今の自分ができないこともやらねばならない」「集団の目的絶対死守」といった時に、「火事場の馬鹿力」を発揮できる時もあれば、気持ちが冷めてしまうこともあります。

第一、強いスローガンのもとで行動している時には、肩に力が入っています。肩に力が入っている時と、リラックスしている時と、どちらが本来の力が出るかというと、リラックスしている時です。さらに言うと、自分の能力のイメージをより高く持っている時です。

多様性が高く、自己イメージの制限を取り払っていると、『自分の可能性』が豊かになると言えるでしょう。

●「天使の分け前」は、どんなふうに現れてくるでしょうか?

多様性が生かされた社会って、もしかすると決めるまでに時間がかかるし、毎回意見を言って相談しながら結論を探さないといけないし、ルーチンワークをしていればよいということにはなりません。とても手間がかかります。

わかりやすいので「生産性」という言葉を使います。
多様性の高い社会は、手間がかかりますが、各自が自由な発想で自由に工夫を重ねるため、最終的な生産性(作り上げられるものの量)は大きくなると思うのです。

本当に多様性を活かす社会であれば、会議自体がより創造的になり、出される結論も創造的なものになります。
ただし、

1.集団内の各人は、向ら進んで考えようとし、また実際にそれが可能で、様々な独立した結論にたどり着かなければならない。
2.問題には明確な答えがあり、最終的には現実と照合できなければならない。
3.集団内の全員が同じ問題に答えなければならない

という条件が必要ですが。

今までと違うやりかたなので、それとの差を「天使の分け前」と呼んでいます。
ウイスキーの逸話が好きな人はご存知ですが、ウイスキーの熟成期間中に蒸発してしまう分を天使の分け前と呼びます。
先に気づいた私たちが、「天使」になっちゃいましょう。

●「天使の分け前」を受け取り、次の人に流すには、どのようにすればいいでしょうか?

まだ知識として理解しているレベルですが、お金でもなんでも「手元に溜め込んではダメ」ですね。それは豊かさではないです。手元にないと、「貧しい」とは言えますが。
ともかく、手元に来た豊かさは、「天使の分け前」から分け前をいただいて、次に引き渡していきたいものです。

「天使の分け前」を受け取る方法は、月並みですが、生産性が上がった分の成果報酬を契約して支払っていただくことになるのかな、と思っています。
次への引き渡し方法は、これまた月並みですが、多様性を拡げる・活かす活動をしている団体へ資金的に支援、投資することかな、と。

分け前を受け取る方は、「企業の省エネコンサルタント」のように、明確に数値化しないといけないですね。
それを成功させるには、多様性を活かす条件を理解していただいて、その上で、どのように実践していくか、という運用になります。

本当に多様性が根付いたら、生産性は上がりますし、質も上がります。
もっと単純に言うと、企業であれば、「多様性を活かす」ということは、「潜在的な戦力を、実際の戦力にする」ということです。そうすると、すべてが良くなる、というのがわかります。

今日は2時間、「多様性と天使の分け前」について、整理してきました。
ご意見、ご質問がありましたら、メッセージをいただけたら幸いです。
ありがとうございました。


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