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「ほめる」のは、対等なコミュニケーションを手抜きしてる?

公開日: : 最終更新日:2016/09/09 et cetera-life, 子供達の学ぶ心

 ロボット教室の講師をしています。
 生徒と接する時に心がけていることがあります。

   『ほめない』

 です。

 でも、こんな時に、あなたはどうしますか?

・生徒が自分で作りたいものを決め、取り組み、やっと完成させたとき

・ロボットをつくるための作り方手順書があります。
 その中には、ロボットづくりに必要な力学や「リンク機構」といったものも書かれています。
 ですから、手順書があるといっても、注意深く作っていかないと一度バラシて再度組み立てることが必要な時もあります。
 そのような、難しいロボットを作り上げられたとき

~~~~~~~

 言いがちなのは、

 「すごいね」
 「かっこいいね」
 「かしこいね」
 「お兄ちゃんだね」

 このあたりでしょうか。

 「難しいのがよくわかったね」

 という変則バージョンもあります。

 これらはすべて『ほめる』です。

~~~~~~~

 『ほめる』のは大人として子供に対してとてもやりやすいので、つい使っちゃいます。

 人によっては、

 無理やり顔をつくって、声のトーンを上げて、
 「すごいのできたやん」

~~~~~~~

 僕はどうすると思いますか?

 1.生徒が喜んでいる気持ちに同調する。

 2.目を合わせて、僕も嬉しい気持ちになって、ハイタッチをしながら「やったね」という。

 その変形バージョンで

 2-1.「○○のところで苦労してたね」と話しかける。

 という場合もあります。

 実は、さらにその前段階があり、

 0-1.取り組んでいる様子を観察する。

 0-2.困ったことがありそうだったら、話を聴いたり、少し手伝ったりする。

 完成品を見るだけではなく、
 『作り始める段階でのアイディアを語りあう時間』、
 『途中の試行錯誤している段階でちょっかいを出し、方向性を語ってもらう時間』を大切にしています。

 ただ見てるだけ でもなく、
 単に、本当のちょっかい出しでいちゃもんをつけるように話しかけるのでもなく、
 「これじゃ絶対に動かない」と勝手に間違いを指摘したり、
 「これがいいよ」って、勝手に正解を決めてその通りに直したり

 僕はこんなことは絶対にしません。

 でも、『ほめる』人は、やっちゃいがちです。

 『ほめる』人は、『自分が持っている正解』にこだわります。
 だって、「正しい」から。

 でも、そうじゃないのです。

 「正しくても間違っていても、生徒が満足してくれればそれでいい」

 でもありません。

 ロボット教室は、
 TDLやUSJなどのアトラクション施設、
 1日だけの「夏休みロボット教室」
 ではありません。

 毎月2回とはいえ、長い生徒は5年を越えて在籍します。

 いっときの欲求を満たすような『満足』を提供していたら、

 求める欲求は際限なく大きくなりますし、
 「メンドクサイ」とやらないこともまたOKというメッセージを出していることになります。

 それはよろしくない。

※「苦労してでも全部やれ!」というのとも違います。
 ほめられなくても、どんどんチャレンジしていく生徒づくりを目指していて、
 「自分で課題を設定し、課題をクリアして自分で満足する」
 が大事なんです。

~~~~~~~

 チャレンジしなくても、
 苦労しなくても、
 先生の側が勝手に『ほめる』ことはできます。

 適当にやっただけでほめられるのであれば、メンドクサイことはしません。

 それをその生徒の強みと認めて、

   『強みを伝える』

 のであればまだしも、
 「ほめるだけ」の人にそこまでの覚悟はないでしょう。
 (言った言葉に責任を持たないといけません)

 それに、その「強み」は、周りとの比較で「強み」かもしれませんが、
 本人が大切に思っている「資質・行動パターン」かというと、どうでしょう?

~~~~~~~

 また、ほめられるためには、ほめられる基準がインフレーションして、

   『派手に』
   『大きく』

 なりがちです。

 対戦型ロボットだったら、
 しまいには、

   「自分のロボットが少し弱いから、人間の僕が援軍しよう」

 と、勝つためにはもともとのルールを無視することも起こりがちです。

 「ほめる」のは、かなり使い方に注意した方がよいですね。

~~~~~~~

 よく考えると、ほめる人にとって「ほめる」は、

   「ほめる人の自己満足」
   「俺は、ほめる側の人なんだぞ、というマウンティング」
   「わかりやすいのを出せ。ほめてやるから」

 といった、意識しないレベルの気持ちも含めた気持ちが行動にちらつかせるもののようです。

 「ほめられたらヤル気が出るんだから、ほめたらいいじゃん」

 という意見がありますが、

 「騙されて働かされているのと一緒」

 と思いませんか?

 それに、ここまで知って、「自分がほめる」のはともかく、
 「ほめられたい」ですか?

 それでもやっぱり「ほめられるのが好き」という人もいることでしょう。
 受け入れましょう。
 ただし、みんな同じだと思わないでください。

~~~~~~~

 再度、僕の関わり方を記します。

 0-1.取り組んでいる様子を観察する。

 0-2.困ったことがありそうだったら、話を聴いたり、少し手伝ったりする。

 完成品を見るだけではなく、
 『作り始める段階でのアイディアを語りあう時間』、
 『途中の試行錯誤している段階でちょっかいを出し、方向性を語ってもらう時間』を大切にする。

 そして、できあがったら、

 1.生徒が喜んでいる気持ちに同調する。

 2.目を合わせて、僕も嬉しい気持ちになって、ハイタッチをしながら「やったね」という。

 もしくは

 2-1.「○○のところで苦労してたね」と話しかける。

 とします。

 結果的に「対等」の関係になるので、

 先生「ここどうなってるの、教えて?」

 とも言いやすいし、

 生徒「それはね、~~~~」

 と答えやすいですよ。


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